留学したいけれど、お金が足りない! という方のために、留学にも適用されるローンをご紹介します。
ローンを選ぶ際には、一般的に金利や担保、返済方法などいくつか選ぶポイントがありますが、今回は特に留学目的の場合のチェックポイントをご紹介します。
※記事で記載されている融資条件や金利は、2006年12月現在のものです。
大きくわけて3種類のローンのタイプがあります
留学資金が足りない人は、教育ローンという方法も! |
政府系金融機関である国民生活金融公庫が行っている「教育一般貸付」があります。基本的に教育資金を必要とする人を対象としているため、融資の対象となるのは、世帯の年間収入が給与所得者については990万円以内、事業所得者については770万円以内の保護者に限られています。2006年12月現在、2.3%という低金利なのが特徴です。
2)一般金融機関の「教育ローン」
各金融機関が用意している教育目的のためのローンで、子どもの高校や大学進学の資金として保護者が借りるのが一般的です。全体的に金利が低めなのが特徴で、多目的ローン(銀行系)が7~13%程度の金利商品が多いのに対し、教育ローンは3~5%程度の商品が多くなっています。「教育ローン」のように、使途を明確にして受けられる融資は金利が低めのため、「フリーリーン」に比べて申込み時の必要書類が多く、融資条件や審査が厳しい傾向にあります。
3)「フリーローン」
教育ローンの融資対象が「教育」なのに対し、特に利用目的を制限していないものが「フリーローン」です。「多目的ローン」とも呼ばれています。資金用途が制限されていないかわりに、教育ローンに比べて金利が高めなのが特徴です。各金融機関で取扱っています。
「教育ローン」の場合は、進学先と授業料以外の適用をチェック
1)留学先の学校で、「教育ローン」の融資を受けられるかどうか要確認!「教育ローン」の場合、大学や高校など学校法人への留学のみが融資の対象となっていて、語学学校への留学は融資の対象外となっている商品もあります。こうしたローンの場合は、当然ワーキングホリデーやおけいこ留学、ボランティア留学も対象外となります。
また進学先以外にも、留学期間の条件をつけている商品もあります。より、教育性の高い目的のためのローンでは、学校法人へ長期間留学する場合のみ適用となるわけです。
まずは語学学校でも適用されるローンかどうかのチェックが必要です。パンフレットやHP上で資金用途の欄に留学が掲載されている場合でも、各商品ごとに融資可能な留学の内容が異なるので、一度窓口に相談してみるといいでしょう。その際に、具体的にどの学校へ留学するのか、留学先、期間、留学目的を明確にしておくと正確に融資可能かどうか調べてもらうことができます。
2)基本は授業料への融資。留学時の生活費など、授業料以外の融資も可能かどうかチェック!
授業料のみが融資の対象となっている「教育ローン」が多く、その場合渡航費用や留学後の現地生活費などは融資の対象外となります。こうしたローンを利用する場合は、貯金ゼロでは留学を実現できませんのでご注意を! 「フリーローン」と併用という方法もあるので、金融機関に相談してみましょう。
授業料以外で融資可能なローンの場合、渡航費用、パソコン購入費などが融資の対象となりますが、各金融機関によって内容も条件も異なります。
3)「教育ローン」の融資を受ける場合は、その資金使途を証明する書類が必要となります。
入学予定の学校のパンフレットや入学を証明する書類、学費納付書などがそれにあたります。また、融資金の入金は金融機関から直接学校や留学エージェントへ、という場合もあり、こうしたローンの場合は、留学先が最終的に決定されるまでは融資を受けられないので注意が必要です。
保護者への融資が基本
どの金融機関でも継続的に安定した収入がある人を対象に融資を行っているため、留学で長期間収入がなくなる本人へ融資できないのが一般的です。そのため、留学する本人の保護者が融資の対象となるのが基本です。一部、本人への融資や、親子リレーで返済(留学中は保護者が返済、帰国後は本人が返済という方法)が可能なローンもありますが、条件がつく場合がほとんどです。留学で融資を受ける場合、「元金据置」がおすすめ
ローンの返済には「元金据置」という方法があります。これは、一定期間は元金(融資金)の返済が発生せず、利息のみを返済する方法のこと。この方法での返済なら、留学期間中に元金据置にして返済金額を低くすることが可能です。ローンを選ぶ際には、この元金据置が可能かどうかもチェックしてみてください。ただし、元金据置の場合は金利が高くなる場合もあります。お得な「教育ローン」のキャンペーンをチェック!
国内の進学準備シーズンとなる今の時期、「教育ローン」のキャンペーンを実施している金融機関がいくつかあります。金利の優遇など、かなりお得なので、留学目的でローンを検討中の方は要チェック!【現在キャンペーンを実施中のローン】※下記掲載のローンが、全ての留学を融資対象としているとは限りません。詳細は各金融機関にお問合せください。
■みずほ銀行教育ローン
■八千代銀行教育ローン満点くん
■武蔵野銀行むさしの奨学ローン
銀行系の教育ローン比較は次のページ