前回の「20代・30代の留学事情」に続き、「留学事情」の第2弾をお届けします。今回は、30年以上の留学手続き代行及び留学情報誌の制作・販売を行っている(株)留学ジャーナルが独自で調査した「留学白書2006」からいくつかご紹介します。
【調査対象】留学ジャーナルカウンセリングセンターへの来訪者と留学ジャーナルオンライン利用者を対象にアンケートを実施、その結果をまとめています。男性30.6%:女性69.4%(2006年3~6月実施)
社会人の留学では、30代が前年より増加
「23歳以上」の社会人の層では、30代が前年より1.0%増加しているのに対し、20代は1.7%減少しています。フリーターに加え、ニートといった仕事や目的を持たない20代の増加に対し、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す30代の増加が影響していることも要因の一つといえそうです。
【職業別】
1位 43%)大学生
2位 30%)社会人
3位 11%)高校生
4位 6%)アルバイト
4位 6%)無職
6位 3%)専門・短大
7位 1%)大学院
という結果になっています。
「無職」「アルバイト」が全体の12.5%で昨年より2.7%増加している点も社会的な傾向と比例した結果となっています。
人気の渡航先はカナダ
毎年留学先の1位はアメリカでしたが、2005年はカナダがトップとなりました。これは、ビザ申請が大使館での面接を要するアメリカに対し、滞在6ヵ月以下であればビザ申請不要というカナダとの差によると考えられます。1位 30%)カナダ
2位 29%)アメリカ
3位 21%)オーストラリア
4位 11%)イギリス
5位 6%)ニュージーランド
6位 1%)フランス
7位 2%)その他
3ヵ月未満の短期留学の申込者が約68%
【留学タイプ】
1位 78%) 語学研修
2位 9%) 大学・短大入学
3位 4%) ワーキングホリデー
4位 3%) 専門スキルを学ぶ留学
5位 2%) 大学聴講
6位 1%) 大学院留学
圧倒的に語学研修が目的の留学が多いですが、実際には語学研修の後に大学や専門学校へ進学するケースも年々増えています。
次のページは留学経験/希望留学期間/留学費用負担
をご紹介します。