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親子留学、子どもの準備で必須のアレコレ

今年の夏に親子留学を予定中の方は必見です。実体験に基づくノウハウをご紹介。飛行機のこと、病気のこと、食事ステイ先のことなど、どんなことが心配で、どんな準備をしたのか体験者に聞きました!

執筆者:すずき ゆき


親子W(ダブル)で楽しむのが今ドキ流

親子留学、イギリス
3歳ぐらいから子どもをプレスクールに預ける親子留学もあります
子どもの英語教育に感心の高い親が増え、英語教育をスタートする子どもの年齢はますます低下傾向にある昨今。幼少から英会話スクールに通わせる、インターナショナル・スクールに子どもを入学させるなどありますが、子どもの英語教育という選択肢の中で人気急上昇中なのが『親子留学』。ここ数年で、ずいぶんこの『親子留学』または『プチ留学』という言葉があちらこちらで聞かれるようになりました。周囲でも友人や知り合いに親子留学を体験してきた、という人がいるのもそれほど珍しくなくなってきているようです。

この親子留学を実践しているのは幼稚園前後から小学校低学年くらいまでの子どもを持つ30~40代のママたち。独身時代に自身が海外旅行をエンジョイし、留学経験などもあったりする方たちが多く、普通の海外旅行とはちょっと違う形で自分の子どもと一緒に海外生活を楽しみたい、子どもの英語力だけでなく、自分の英語力も高めたいわ、そんなお母さんたちの欲望を叶えてくれるのが『親子留学』『プチ留学』です。

多くのママたちが興味を持つ親子留学ですが、子どもが小さい時期の留学なので、普通の旅行よりも体調面、精神面などさまざまなケアが必要となります。また、一概に「親子留学」といっても、お子さまの年齢によって受け入れ態勢やプログラムはかなり異なります。語学学校、プレスクール、幼稚園、小学校といった学校の環境や受け入れ態勢に加え、ステイ先の状況も加わり、かなり事前の準備が必要です。

そこで今回は、実際に体験した方からのお話しとアドバイス。そして親子留学に興味を持ち始めたママさんのための親子留学「最初に知っておきたい基礎知識」まだ間に合う! おすすめの2007夏休み親子留学プラン をご紹介します。

娘(4歳)の始めての留学=初海外。子連れならではのアレコレ対策

親子留学、イギリス
体験者の渡辺さんは、ハリーポッターの学校へ体験入学を実現!
以前、イギリスのハリーポッタの学校へ子どもを体験入学させ、親子留学を実現した渡辺さん。(参考記事 【体験談】ハリー・ポッターの学校に入学

語学が堪能で、英語子育て支援サイト「Global Bridge」を立ち上げてもいる彼女。大好きなイギリスへの親子留学で、渡英経験も豊富、加えてイギリスに知人もいたため、かなりしっかりと事前準備をされていたようでとても参考になります。
渡辺さんママに、出発前はどんなことが心配だったのか、どんな準備をしたのかなど、伺ってみました。(以下、渡辺さん談)

12時間の飛行機旅、小さいこどもは大丈夫?

初の親子留学であった今回のイギリス行き、娘にとっては初の海外旅行でもありました。周りには両親が国際結婚のため、1歳頃からアメリカを行き来したり、2、3歳頃から家族でハワイやオーストラリアへ、というお友達も何人かいたので「連れて行こうと思えば連れていけるんだ」と思っていたものの、いざ自分の娘を連れて行くとなった時、まず心配だったのは飛行機です。12時間大人しくしていられるかどうかということと、私ひとりでスーツケース+もうひとつの大きな荷物である娘を持って(?)長旅ができるかどうかということでした。でもやってみなくては分からない。それよりも行きたい欲望のほうが強かったのでプラン決行です。

娘はお絵かきが好きなので、お絵かきセット、おりがみ、ぬり絵、絵本、しまじろうの最新号を機内に持ち込みました。この日のために届いても開けずにとっておきました。1冊で貼ったり、読んだりと時間をつぶせるのでとても便利です。もう少し子ども大きければ、機内のゲームや子ども番組で遊べるのできっと楽になってくるでしょう。子ども用機内食がきて、眠って、絵を描いたり本を読んで、機内食を繰り返しているうちに無事ヒースロー空港に到着しました。2,3歳くらいの男の子を連れたお母さんが同じ飛行機に乗っていましたが通路を歩かせたり、窓から外を見せたり、と大変そうでした。それに比べると大人しく座っていてくれてウチは楽だったほうかもしれません。

今回お世話になった知人は、息子さんが3歳の頃に海外に行ったことがあり、その時は成田空港に早めに行き、空港内を思いっきり走らせて疲れさせた状態で飛行機に乗り込んだと言っていました。皆それぞれあの手、この手を使うのですね。

子どもの体調、病気対策にやり過ぎということはない

イギリスでは破傷風の予防接種をしておいたほうがいい(しておかなくてはいけない?)と聞いたので、慌てて小児科に問合せて予約を取ろうとすると、日本では「三種混合」の中にワクチンが含まれているとのこと。な~んだ。

渡航先の国によってこうした予防接種の条件などが異なり、入園条件として予防接種を受けていること、というのをあげている園や学校もあるようなので、短期のプチ留学といっても予防接種の種類、済ませているかどうかの確認は要チェックです。

そして忘れてはならないのは保険。子どもが具合悪くなってしまったり、アクシデントに遭ったりした時のために何かしら入っておいたほうが良いでしょう。案外保険に入らない人が多いと聞いて驚きです。私たちの場合、1ヶ月と短いので普通の海外旅行保険にしておきました。

それから体調を崩したときの薬。小児科の先生に言って、風邪薬、発熱、下痢をした時と3種類を10日ずつ分処方してもらいました。歯が痛くなってしまったら、とかぜんそく持ちだったら・・・とか、自分ひとりで二人分の対策をしないといけないので、パパも一緒の海外旅行よりもやはり大変な部分があるなぁ、と準備をしていて思ってしまいました。
そしてうちの娘の場合、幼稚園に入る半年前くらいにはすっかりおムツは取れていたのですが、例えば環境が変わって、よその家で泊まって万が一そそうがあっては、と思い紙オムツを持参することにしました。下痢なんかをしてしまった時もやっぱり要ると思ったからです。ただ現地に行けば買えるので、あくまでも最低必要枚数だけ。

子どもの体調を考え、スケジュールは詰め込まないが鉄則!

本当はせっかく行くのだから滞在中フルに娘を通園させたいところだったのですが、英語教育の一環として連れていくのに、旅の疲れや慣れない環境からのストレスで英語嫌いになってしまうのでは元も子もありません。時差にどれだけ対応できるかということもわからなかったので、着いて最初の一週間くらいは何をする、どこに行くと具体的なプランを立てずに様子を見ながら、ウロウロ、のんびりすることにしました。「楽しかった!また行きたい!」と思ってくれることが何よりも大切と考え、のんびりプラプラ型のプランを立てるようにしました。

次のページでは、とっても気になる親子留学「ホームステイの心配事」
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