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海外でやりたかったコレを実現!インタビュー(12) 世界10数ヵ国の仲間と船上生活(3ページ目)

世界13ヵ国約260人の仲間と共に「第17回世界青年の船」で共同生活を送った関口範興さん&村本由香さんのインタビュー。「毎日が刺激的な発見の連続」という船旅体験について伺いました。

執筆者:南田 登喜子

―― 「船で何するの?」というのは、参加したことのない人にはもっともな疑問ですよね。具体的な船内プログラムやスケジュールについては、「こんな国際交流もある(10) 43日間の航海!世界青年の船」で詳しくご紹介していますので、ユーザーのみなさんにはそちらを見ていただくことにして、インタビュー後半では、個人的なご体験について、もう少し詳しく村本さんにお聞きしてみたいと思います。船内活動で思い出深いことは何ですか?

船内活動
公式プログラムだけでなく、自主活動も盛ん
「船内活動では、公式プログラム時間以外の自由時間を使った『自主活動』もあり、語学勉強会や、音楽、スポーツなど自由にグループや個人で活動をすることができます。その中でも私の印象に残っているものは、ピースセミナーと中東問題セミナーの2つ。ピースセミナーは日本人有志が主催者となり、各国の代表者による平和教育や平和活動についての発表や、広島、長崎に関するビデオの上映などを行いました。また、中東問題セミナーは、実際に現地で活動をしたことのある参加者や、ユダヤ人系の参加者による生の声を聞くことができ、非常に胸に残っています。どちらも日本として、日本人として何をすべきかを考えさせられるきっかけになりました。

また、今回の船の出発前に起きた『スマトラ島沖地震および津波』のための支援金を集める活動も、とても意義のある思い出深い活動でした。なぜなら、被害に遭った国の中には以前の『世界青年の船』の参加国もあり、船上でもできることをやろうと自発的に企画したもので、多くの人の協力を得ることができたからです。オリジナルのポストカードを1枚100円で寄付金を集めたり、バレンタインチョコと連動したりして寄付金を集める企画や、音楽やダンスなどのパフォーマンスによるもの、各国からのお土産や衣装などのオークション企画など、さまざまなアイディアで活動を行うことができました」(村本さん)

フィジーの村
寄港地の暖かいもてなしに感激!
―― 訪問国で印象的だったことは?

「フィジーでは、2-3グループごとに『村』と呼ばれるコミュニティーを訪問したのですが、とても暖かい歓迎を受けました。『カバ』という飲み物を伝統的な儀式でいただいたり、『ロボ』という伝統料理の調理を見学し、一緒に味わったりしました。また、村の中を見学させてもらい、子どもたちと広い庭でボールで遊ぶ参加青年もいたり、ダンスを一緒に踊ったり歌を歌ったりもしました。とにかく、村の人たちと子どもたちの笑顔が忘れられません。また、ニュージーランドでは学校を訪問しました。わたしたちのグループが訪問した学校は、かなり自由なカリキュラムで運営されている私立の学校でした。中学生くらいの生徒の授業に参加させてもらう形で生徒との交流がありました」(村本さん)

下船後も続く仲間との交流・ネットワーク>>

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