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変わりゆくアメリカの入出国管理 短期旅行で指紋スキャン!?(2ページ目)

同時多発テロ以来、顕著な変化を続けるアメリカの入出国管理システム。これまでの主な動きと、今後数ヵ月の間に導入が予定されている重要な変化をチェックしてみましょう。

執筆者:南田 登喜子

ほとんどの非移民ビザ申請に面接が必要に

2004年7月1日から、日本で非移民ビザを申請する人に新たな規定が適用されます。今後は、

 ・外交ビザまたは国際機関ビザの申請者
 ・80歳以上または13歳以下の申請者

をのぞき、すべての非移民ビザ申請者に面接が義務付けられます。昨年8月に原則面接が必要となってからも、例外扱い(ビザ更新者、H-1B、L-1ビザ申請者、航空会社乗務員など)となっていた人は特に注意が必要です。大使館や領事館では、面接担当職員を増やす予定ですが、面接の予約がこれまで以上に込み合う可能性も大!予約は3ヵ月先まで可能なので早めに動きましょう。

学生ビザ申請者は、学校からI-20が届く前に予約をすることもできます。ただし、面接日にはI-20を持参する必要アリ。書類不備などで面接が受けられず再予約、なんてことにならないよう、準備には最新の注意を払いましょう。在日米国大使館では、出発予定日の少なくとも4週間前には面接を受けるようすすめています。

面接時に申請者の生体情報を収集

アメリカ政府は2004年10月を最終期限として、世界各国にあるすべてのアメリカ大使館・領事館で「生体情報搭載ビザ発給システム」を導入する方針です。


●「生体情報」って?

顔や耳の形、 指紋・掌紋 、瞳の虹彩など、個人に固有の特徴のこと。これらの情報を使って本人の真正性を認証する方法は、「バイオメトリクス認証」と呼ばれる。前ページのUS-VISITプログラムも、そのひとつ。氏名や生年月日、パスワードなどによる認証よりも精度が高く、さまざまな分野で注目されている。

ビザ申請時の面接では、特殊なデジタルスキャナーで両手の人差し指の指紋を採取。要するに、インクを使わない指紋押捺で、所要時間は約30秒です。電子化された情報はデータベースに保管され、入出国時の本人確認やブラックリストとの照合などに使用されます。

日本国内の米国大使館や領事館では、今月からこのシステムが導入されることになっています。

ビザなし入国には新型パスポートが必要?>>

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