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それまではホームステイをしていたが、大学入学を機に、友人が紹介してくれたオーストラリア人3人がオーナーの家に間借りすることにした。もうひとりアメリカ人女性がいたので、萩原さんを入れて5人の共同生活だ。
「大学の授業は基本的に月曜から木曜まで。スケジュールは曜日によってバラバラですが、10時から17時頃まで大学で過ごすことが多かったですね。帰宅後は、オーナー&シェアメイトと一緒に夕飯を食べます。わたし以外はみんな料理上手! 1日の出来事を話したり、とても楽しいひとときでした。家賃とは別に、みんなで使うお金として出しあった中から、食費もまかなっていて、夕食はたいていみんなで一緒に食べていました」
オーナー&シェアメイトと |
「シェア」がポピュラーなオーストラリアでは、オーナーが同居人を募集したり、友人同士が共同で家を借りたり、とさまざまな共同生活パターンがある。国籍も育った環境も異なる見知らぬ者同士がひとつ屋根の下で暮らすのは、決してたやすいことではないが、うまく行けば、「いつでもそこにいる」同居人は心強い友人となる。
「わたし以外は全員40~50代で、落ち着いた雰囲気で暮らしていました。しかも、全員開発途上国で勉強や仕事をした経験があるので、話を聞くのも楽しい。『国が違えば習慣も考え方も違う』ということを本当の意味でわかっている人たちなので、わたしのことも尊重してくれました」