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周りとコミュニケーションできない語学レヴェルで国際ボランティアに参加するのは、本人も辛いし、周囲の人にも迷惑。誰でもどうぞ、ってわけにはいかない。でも、日本人の場合は、ちょっとがんばればできる人でも「言葉に自信がないから……」と、腰が引けがちなのが残念な気がする。
国際交流関係のボランティアは、仕事の内容によって要求される語学力に幅がある。もちろんできるに越したことはないけれど、語学さえできれば、国際交流もうまくいくと考えるほうが危険だと思う。
わたしが海外で暮らしてみて分かったのは、語学のできる人が必ずしも国際交流に長けているとは限らないということ。そこそこの語学力を最大限に駆使して、世界に活躍の場を広げる人がいるのだ。実際に参加して感じる「もっと語学ができたら……」という歯がゆい思いは、その後の語学習得へのモチベーションとなるはず。思いきって、現場に飛び込んでみてはどうだろうか?
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★ささやかな国際交流のぺえじ「国際交流ボランティアに語学は必要か?」
ボランティア活動展開中の建築士による個人のページ。ボランティアアカデミーでの講演内容を公開している。「長野オリンピックボランティア体験記」のページもあり。
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オリンピックでの日本人ボランティアの活動の場の中心は通訳だと想像しがちだが、実際の職種はさまざまだ。ITや医療関係などの専門職も含まれる反面、特に専門的な技術を要求されない管理部門や、観客サービスなどの仕事も多数ある。目につきやすいのは、セレモニーやプレス関係など華やかなところだが、競技場の中だけが仕事の場だとは限らない。警備員や運転手、選手村スタッフなど、地味だけれども重要な仕事もいろいろとあるのだ。
政治的だ、商業主義だ、という批判がオリンピックにはつきまとう。でも、そんなこととはまったく無関係に、黙々と業務をこなす多くのスタッフやボランティアたちの力によって、オリンピックは続けられているのだ。
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