中国のたばこは重要なコミュニケーションツール
一般的に、中国人は日本人よりも話し好きです。話に花が咲けば、喫煙者なら会話の合いの手にたばこに手が伸びるものです。
そんな場面で、中国人の喫煙者は黙ってたばこに火をつけることはしません。必ず同席している話し相手にたばこを勧めます。
ですから、中国では(国内でも中国人の友人と一緒の時は)たばこを吸う時は同席している人にぜひたばこを勧めてください。
勧められた時は、たばこを吸う習慣がなければ普通に断っても失礼にはなりませんが、あなたが喫煙者であれば相手からたばこをもらい、火もつけてもらいましょう。喫煙者は大抵、自分で自分用のたばこを持っていると思いますが、この局面では「相手からもらいたばこをする」のが正解。
相手のたばこを断って自分用のたばこを吸うのは「あなたの好意を受けたくない」というサインになるのでNGです。
1つの火で点けてよいたばこは2回まで。
たばこについておおらかな中国において、コレだけは守るべきマナーです。なぜなら【三火】[san1huo3]が【散{イ火}】[san3huo3]=「友と別れる」と同じ発音になってしまうため、1つの火を3回使うことはNGなのです。
※この中国式たばこマナーは一般的には男性同士の社交術です。男性→女性へたばこをすすめることはあっても、その逆はあまり見かけないようです。
理由はよくわかりませんし、もしかしたら自分の知っているサンプル数が少ないだけかもしれませんし、女性の喫煙者が増えるにつれ、マナーも変わっていくかもしれません。
あなたがご存じのケースも教えてください。
たばこは、普段からこのようにコミュニケーションツールとして重宝されていますから、トラブル時にも活躍してくれます。
ちょっと雰囲気が険悪になった時、トラブルが起こってしまった時、商談が難航した時など、一息入れてたばこを吸い、相手にもすすめる…そうしているうちに空気がやわらぐ…中国で生活しているときっとこんなシーンに出会うことがあるでしょう。
こうした場面を想定すると。中国で仕事をしたり、中国人と仕事をする時に、たばこが吸えるというのは立派なスキルとして武器にできそうですね。
贈り物としても喜ばれる
もちろん、贈り物としても喜ばれます。ビジネス相手の好みの銘柄を覚えておいてここぞというタイミングで贈ったり、お近づきの印にたばこを贈ったりすることもよくあります。
おあつらえむきに、中国には贈り物にピッタリな「超高級品たばこ」もありますし、春節シーズンなどには、小物とセットになっている贈答用たばこも売り出されます。
さて、そんな中国のたばこのお味は…?
■中国の喫煙・禁煙事情
■中国たばこはどんな味?
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