4月5日前後は清明節
中国語で【清明節】[qing1ming2jie2]
他に【踏青節】[ta4qing1jie2]【鬼節】[gui3jie2]などの呼び方もあります。
清明は春分から15日めにあたる二十四節気の1つです。この日を境に気候が本格的に暖かくなり、春の農作業が開始されることになります。
※記事を書くにあたり、いろいろな資料を調べたのですが、4月4日を清明節とするという記述も多く見つかりました。
4月4日と5日のどちらが正しいのか、それとも地域差なのか未確認です。何かご存じの方は情報をお寄せください。
清明節=日本のお彼岸
中国では、清明節を二十四節気の1つとして捉えるだけでなく、古代から日本でいうところのお彼岸のように、伝統的にご先祖様のお墓参りをする習慣がありました。
近年では新暦4月5日を中心に前後10日ずつくらいの期間に多くの人が一族でお墓にでかけ、お墓を掃除し、お供え物をしたり紙のお金を燃やしたりなどをしてご先祖様を供養します。
清明節=春の行楽シーズン
お墓参りをかねてピクニックをする人も多く、多くの学校や職場でもこの時期にピクニックを実施します。清明節のピクニックは古代からの中国の習慣と言われています。
【踏青節】[ta4qing1jie2]という呼び方は、青(=若草)を踏んで出かける節日という意味でつけられたのですね。
とはいえ、春節のように休日として設定されているわけではありませんので、お墓参りがままならない人もいますし、逆にお墓参りを重視して会社や仕事に支障が出る場合もあります。お墓参りに行く人が多ければ、そこは人口が多く土地が広大な中国ですから、交通機関の混雑も相当なものになります。そこで、最近では「インターネットお墓参り」なるものも登場、中国当局も渋滞緩和などの観点からインターネットお墓参りを推奨しています。
そうはいっても、時間がゆるせば帰郷したい…という人も大勢いるのは当然のことですね。
そこで、清明節も休日にしよう!という声もあがってきているとか。
実現するかどうかはわかりませんが、もしかしたら今後、清明節が中国のゴールデンウィークになることもあるかもしれませんね。
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