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中国語を役立てよう! 楽しい!通訳ボランティア体験談(3ページ目)

通訳者を目指している人、もっと中国語を話したいと思っている人におすすめなのが通訳ボランティア活動です。体験者に詳しいお話を聞いてみました。

執筆者:望月 愛生

通訳活動の詳細
~会議通訳と随時コミュニケーションのお手伝い~

-通訳ボランティアとして具体的にどのように行動して、どのような場面で通訳をしましたか?

私は中国女子チームの担当として「会議通訳」と「それ以外の場所で」通訳活動をしましたし、中国語のチーム資料を日本語に翻訳してTV局に提出したりなどもしました。

-では、「会議通訳」での雰囲気や具体的な行動について教えてください。

試合前の監督会議や競技の進行に関するミーティングなど、参加国の監督・コーチが一同に会して行う会議の席に同席し、通訳しました。
司会進行は日本人が日本語で行いますので、その進行に合わせて各国語の通訳ボランティアが随時通訳を行います。
中国人女子チームの監督とコーチの間に挟まれる形で私が座り、日本人が話す言葉をその都度中国語に通訳していくわけです。

-お話を聞くとすごく大変そう、難しそうに感じるのですが、その点についてはいかがでしたか?

会議の内容については、事前に資料を渡されていて、それに沿って進行していくので、それほど難しいものではありませんでした。その場で日本語を聞いて中国語を考えるというわけではなく、進行に合わせてあらかじめ準備しておいた中国語を伝えるという感じです。

ですから、同時通訳のような形で日本語とほぼ同じペースで中国語を話すことも可能でした。

実は、それほど時間的にハードな会議ではないので、本当は同時通訳をする必要はなかったんです。せっかくの機会なのでできそうな時は挑戦してみたのですが、日本語が終わってから通訳しても十分に余裕はありました。

-では、会議以外の場所ではどんな通訳をしましたか?

生活の場で、選手たちに困ったことが起きたときや通訳してほしいという依頼を受けた時に随時手助けをします。

例えば、食事時などは、選手も私たちボランティアも同じ場所で食事をしているのですが、そういう時にこちらから積極的に選手に声をかけて、自分が担当の通訳ボランティアであることを覚えてもらい、コミュニケーションを取っておきます。

最初は、自分から積極的に声をかけていくのはちょっと苦手だなぁ、と思ったのですが、自分から動いていかないと選手の人の顔も覚えられないし、こちらのことを覚えてもらえません。ですから思い切って声をかけて選手たちの中に入っていったわけですが、いったん声をかけてしまえばその後はかなりスムーズに行って、初日に女子だけでなく中国チーム選手全員と知り合うことができました。


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