―特集は、本当に内容が濃いと思います。例えば映画特集などは、「これ1冊で中国映画のすべてがわかる」というくらいさまざまな角度からの記事がありますね。中国の映画学校や撮影現場のレポート、張芸謀監督のインタビューなどリアルな中国映画の情報がボリュームたっぷりでした。
このような取材をするのはとても大変なのではないですか?中国での取材はなかなか許可が下りないと聞いたこともあります。
「取材許可を取るのが大変」という現実は、確かにあります。ですが中国の人は、基本的に親切ですので、あれこれ考えずに思い切って飛び込んで、粘り強く交渉すれば、何かしら道が開けてきます。
日本の場合ですと、どちらかというと事前の下調べをじっくりやって、計画を立てて、根回しをして、それから取材交渉…となる場合が多いかと思いますが、中国での取材の場合は事前にあれこれ考える前に、とにかくぶつかっていく!というやり方が成功します。
田壮壮監督のインタビューもありますが、あの方もなかなか取材を受けてくれない人だ、という噂がありました。ですが、実際にお会いしてみるととても気さくに、いろいろお話ししてくださいました。
中国の人に取材を申し込んで、「CHAi」のコンセプトを「現在の中国のナマの姿を日本で紹介したい」と説明すると、特にみなさん好意的に対応してくださるような気がします。中国の人は、「日本人にもっと中国のことを知ってもらいたい」と思っているのだと思います。
みなさん、よく「お互いに協力して、いい物を作ってきましょう」という言葉を口にします。
そして、1度でも取材を通じて交流を持つと、その後も何かと協力してくださったり、いろんな方を紹介してくださったりして、どんどん交流が広がっていきます。
そんな時に、中国人の情の厚さ、中国の懐の深さを強く感じますね。
INDEX
■「CHAi」はこんな雑誌です■
■創刊のきっかけ■
■今後の「CHAi」~日中両国の架け橋を目指して~■
■年間購読キャンペーンのお知らせ■