●中国語を大量に聞こう
ヒアリング力が伸び悩む原因として、「聞いている時間の絶対量が不足している」ということがあげられます。
小さな子供が言葉を喋り出す時のことを考えてみてください。
子供は最初、言葉は喋れません。周囲の言葉をじっと聞いている段階を経て、少しずつ真似を始め、徐々にちゃんとした言葉が喋れるようになるのです。
外国語を習得する時は、この「周囲の言葉をじっと聞いている段階」を飛び越して「文字による理解」「説明による理解」を経て「真似」に入ります。ある段階でヒアリングに伸び悩むのは、自分が求めている語学力に見合った「じっと聞いている時間」が足りていない可能性があるのです。
中国留学から帰ったらヒアリング力がついた、という人の話がよく聞かれますが、これも一定期間中国語のシャワーを浴び続けたことによって、自分が求めるヒアリング力に「聞いている時間」が追いついた結果であると考えられます。
ただ漠然と中国語を聞き流しているだけではヒアリング力向上にはつながらない、という考え方もあります。どのように音声教材を聞けばより効果が上がるのか、ここで断言することはできませんが、「耳はいつでも開いている器官」です。眠っている時でさえ、音をキャッチし脳に情報を送り込んでいるのです。ひたすら聞きまくるというのは、ひとつの有効な方法であることは間違いないでしょう。
●自分の発音を再確認しよう
ヒアリングだけでなく、発音にも苦手意識を持っている人は、自分の発音を再確認してみましょう。「うまく発音できないのは口がうまく動かないから」だけと思われがちですが、正確な音を理解していないので発音できないというのが原因なのかもしれません。
学習歴が浅い人、ブランクのある人は、基礎的な発音を口と耳の両方で再確認してみましょう。
INDEX
■ケース1■相手の言葉が聞き取れない!
■ケース2■中国映画や放送を聞き取れない!
■ケース3■試験で出題されると聞き取れない!