Ｑ１：紫外線防止剤、肌に優しいのは、どちら？
正解：Ｂの紫外線散乱剤紫外線防止剤は、以下の２種類あります。それぞれの特徴をまとめてみました。
紫外線吸収剤
吸収剤が化学反応により、紫外線を吸収し、 熱などのエネルギーに変換して紫外線が肌内部へ浸透して悪影響を 及ぼすのを防ぐ。
メトキシケイヒ酸オクチル、オキシベンゾンなどの成分が代表的。
UVAを吸収するもの、UVBを吸収するものがそれぞれありますが 、よく使われているのはUVB吸収剤用としてのようです。
紫外線散乱剤
主に粉体で、肌の表面で受けた紫外線を物理的に、乱反射させて逃がし、 紫外線が肌の内部へ侵入して悪影響を及ぼすのを防ぐもの。
酸化チタンや酸化亜鉛などが代表的。
UVA、UVBとも防げ、肌への負担が少ない。
従来は、形状が粉体のため、 はがれやすかったり、不均一に固まったり、白浮きなどが見られたが、 技術の進歩により、これらも改良されています。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が、いっしょに配合されているものが多く、紫外線防止効果を高めています。
なぜ、紫外線散乱剤が肌に優しいといわれるのか？
紫外線吸収剤の中には、ごくまれに、 アレルギーや炎症を起こす可能性のある成分も含まれているため、肌が敏感な方や、アレルギーを 持っている方は、使用を控えたほうがお勧めの場合もあるのです。かゆみや赤みが生じたら、ノンケミカルとか吸収剤未使用などと表示されている散乱剤だけの製品が良いでしょう。
生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方
日本化粧品工業連合会 より
ただし！強い遮断力を必要とする場合は、吸収剤入りの方が効果的です。ここが、悩みどころですね。 自分の肌に合い、さらに、より紫外線効果の高いものを選ぶために、先週ご紹介したSPFや+の数値と使用成分とを吟味する ことが大切ですね。
どの程度の紫外線量か、そこにどの程度滞在する予定なのか、 場所と時間も考慮してください。上のチャートを是非、参考に！ サンスクリーンこそ、 ＴＰＯが大切です。
Ｑ２：紫外線防止剤のうち旧表示指定成分に含まれるものは？
正解 Ｂ：ある答えは、Ｂのあるなのです。
紫外線吸収剤のうち旧表示指定成分に含まれるもの
一部の吸収剤は、厚生労働省の定めた旧表示指定成分に含まれているものもあり、購入の際は、 成分を確認してください。過去にアレルギーや肌トラブルを経験した人には、特にお勧めします。表示指定成分：２００１年の薬事法改正以前に、 「ごくまれにアレルギー等の皮膚障害を起こすおそれのある成分」として、 厚生大臣が指定し表示が義務づけられていた成分で、１０２種類（香料を含め１ ０３種類）あります。
特定の成分に対してアレルギー等を有する人がその使用を避けることができ るように表示されていました。
表示指定成分は、肌によくないとはいえ、必要なのも事実です。
たとえば防腐剤が入っていないと、 瓶の口に少しでも触れたとたんに雑菌の繁殖がはじまります。 それをくりかえしながら使っていると、アレルギーなどのトラブルの原因になってしまう。
つまり、表示指定成分と呼ばれていたものは、なければ肌に安全。しかし、 ないと困ることも多いものなのですね。
表示指定成分に指定されている紫外線吸収剤は以下のものです
オキシベンゾン、サリチル酸フェニルシノキサート、 パラアミノ安息香酸エステル２－（２－ヒドロキシー５－メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、グアイアズレン表示される成分の順番について
成分表示の順番は、基本的に配合量の多い順に表記されます。ただし、配合量１％以 下の成分については順不同です。大切なのは塗る量と、塗り直し
意外と守られていないのが、塗るときの量です。ある皮膚科医の調査では、規定量の２/３程度しか、 塗っていないケースがほとんどだったとか。正しい使い方としては規定量、顔の場合、パール２個分程度を全体に のばして使いましょう。また３時間に１回程度は、塗り替えることを心がけましょう。
水に濡れたり、こすって落ちてしまったり したときは、すぐに塗り直しをしましょうね。
塗り忘れ部分に十分注意して
塗る場所として顔はもちろんですが、意外と忘れやすい、うなじや，耳たぶ，胸，首，手の甲なども、塗りましょう。
また、水着になるときは、水着のキワにもご注意を。すれてすぐサンスクリーンがはがれてしまいがちです。
私は、大変な思いをしたのが、ハワイで初めてサーフィンをした時。ふくらはぎのサンスクリーンの塗り忘れで、 過去、最悪の日焼けを 体験してしまいました。いたくて、皮膚がつっぱって、歩けませんでした。。。 皆さんも塗り忘れには、くれぐれも注意してください。
しっかりクレンジングを！
水に濡れても落ちにくいウォータープルーフのサンスクリーンなどは、 普段使っているクレンジングや石鹸では、落としきれないこともあります。専用のクレンジングで洗い落とすことが大切。 クレンジングが残れば、二キビや肌荒れの原因になるのは間違いないのです。
確かに、お風呂でも、サンスクリーンを 塗った後は、いつものソープの泡立ちが悪かったりします。しっかりクレンジングは、見落としがちなポイントですね。
続いて、３ページへ！紫外線量についての回答です。
