2007年“高級炊飯器”の新製品 三菱の黒い炊飯器・本炭釜の登場を皮切りに、続々と高級炊飯器が登場している昨今。各社目指すは、羽付き釜と「はじめチョロチョロ中パッパ」の薪で炊く、かまど炊きのご飯。「炊飯方式」と「釜の素材」で、究極のご飯を目指しています。昨年は36時間保温の、東芝炊飯器が人気を集めました。はたして、今年はどこが支持を得るのでしょうか? 炊飯器は、新米が出る8月・9月に合わせて、各社の新製品が出揃います。今回は前半戦として、現時点(8月)で発売となっている、2007年“高級炊飯器”を、発売順にご紹介します。では、各社の個性に注目します! <INDEX> “ダブルスチーム”で炊く!・・・P.1 “打込み鉄釜”が命!・・・P.2 “真空”がおいしさの鍵!・・・P.3 “ダブルスチーム”で炊く!~National・高温スチーム National 高温スチームIHジャー炊飯器 スチームで炊く炊飯方式と、銅+ダイヤモンド釜が特徴の、National炊飯器。キーワードは「健康+おいしさ」。これらの実現に向けて、今年新たに登場した新技術について、簡単に見てみましょう。 ・品番:SR-SW101(1.0L)/181(1.8L) ・発売:2007年5月21日発売 ・参考価格:約7万円 ■ダブル大火力スチーム スチームの噴射口を2つに増やしたか「ダブルスチーム」でパワーアップ! スチームで炊く炊飯方式が最大の特徴。今年は、スチームが全体に行き渡るように、吹き出し口を2つに増やした「ダブル大火力スチーム」で勝負!追い炊き直前に、130℃の加熱水蒸気の高温加熱で、旨み・甘みを引き出します。 ■酵素活性浸水 2つの温度で糖を引き出す「酵素活性浸水」 さらに米を水に浸す工程では、2段階の温度(約40度と約60度)にすることで、米の酵素の働きを活発にし、でんぷん質を分解して糖を引き出す「酵素活性浸水」を採用。これにより、よりまろやかで上質な甘みのあるご飯を目指します。 ■蓄熱ダイヤモンド銅釜 蓄熱ダイヤモンド銅釜の構造 釜の素材に、いち早く銅を採用したNationalですが、今機種は、IHと相性の良い、銅・ステンレス・アルミと、熱伝導率の良いダイヤモンド微粒子をコーティングした多層釜を採用。さらに、蓄熱性UPのため、外側に中空ガラスビーズ入りクリアコートしています。 ★ガイドの注目ポイント★ 紫黒米を含んだ玄米ご飯。ホリフェノールをしっかりキープする健康炊飯はうれしい新機能です。 スチームを生かした「スチーム健康炊飯」に注目。炊飯中、沸騰後にスチームを釜内に充満させることで、酸素の侵入を防ぎ釜内の酸素濃度を2%まで下げ低酸素状態に。その結果、ポリフェノールの酸化・減少を抑えます。最近は、ポリフェノールが含まれる雑穀米が人気ですから、少しでも酸化が抑制されるのは、うれしい機能だと思います。 ★試食の感想★ スチームが行き届き、表面がしっとりした仕上がりの白米ご飯。おいしかったです♪ 白米はスチームが行き届き、表面がしっとりとした仕上がりです。しかし、スチーム炊きだからと言って、決して水っぽい感じてなく、どちらかと言うとシャキとした食感で、さっぱり系の味だと感じました。紫黒米を含んだ玄米も、芯までしっかり火が通り、ふっくらとしてとても食べやすく炊き上がっていました。これなら、玄米が苦手な人でもおいしく食べられると思います。 【参考】National・リリース 次は、釜の素材にこだわった炊飯器をどうぞ>> 123次のページへ