色もデザインも新鮮になった2006年炊飯器のトレンドは?“おいしい”を目指した各社の技術をチェックして下さい! 新米の季節到来!いつも以上に、おいしいご飯が楽しめるうれしい季節ですね。しかし日本人はご飯に妥協はしません。「もっともっと、おいしく食べた~い!」と言う日本人の飽くなき欲望が、炊飯器の性能をぐんぐん向上させてきました。 トースターやコーヒーメーカーなどの調理家電では海外家電の人気が優勢とは言え、炊飯器だけは日本メーカーの独壇場!今年も数々の新機種・新機能が登場していますので、早速ご紹介しましょう。 <INDEX> 各社のフェイスと基本性能紹介! ~炊き方のトレンドは「圧力+α」の合わせ技・・・P.1 今どきの“釜”は「厚さと熱さ」が勝負!・・・P.2 32時間を超えた、長時間保温も登場!・・・P.3 “炊き分け”メニューで好みの味を探す・・・P.3 調理もお任せ!炊飯器はマルチな調理器に進化・・・P.4 今年は“カラーボディ”がトレンド!・・・P.4 各社のフェイスと基本性能紹介! ~炊き方のトレンドは「圧力+α」の合わせ技 まずは各社の代表選手をご紹介!注目すべきは基本性能となる炊飯方式。最近の主力は“圧力IH”。IHの高出力に圧力を加えることで、高火力を実現しています。しかし最近の圧力は、ただの圧力ではありません。こちらも各社独自の炊飯方式を提案していますので、その違いをじっくり比較してみてください。 ■可変圧力 ~ SANYO ECJ-HZ10(SANYO) 希望小売価格:67,200円(税込) 市場参考価格:49,800円(税込) 圧力の元祖SANYOは、加圧と減圧を繰り返す【可変圧力】方式。かき混ぜ沸騰で、米の粘りをしっかり引き出し炊き上げます。フタ部分にある「うまみタンク」で、ふきこぼれるうまみを受け止め、米に戻すことでおいしさを逃がしません。また上位機種では蓄熱構造を採用し、熱を外に逃がさず内釜全体を高温で包み込んで炊き上げ、うまみをじっくり引き出します。 ■ダブル圧力+AI知能 ~ 象印 NP-FT10(象印) 希望小売価格:68,250円(税込) 市場参考価格:39,800円(税込) 炊飯中は、1.15気圧の圧力をかけ、炊き上がり直後の蒸らし工程で、再度1.1気圧の圧力をかける【うまみ圧力蒸らし】。余分な水分を飛ばすことで、しゃきっとふっくらした美味しいご飯を炊き上げます。さらに、人工知能を搭載し、外気温や水温・炊飯量などさまざまな条件の違いを判別し、火力や時間を最適に自動調節してくれるので、水温や室温に関わらず一年中おいしさが保てます。 ■圧力+超音波 ~ 三菱電機 NJ-RZ10(三菱電機) 市場参考価格:49,800 円(税込) 三菱独自の技術である【超音波】を、圧力にプラスした炊飯方式。1秒間に約88,000回もの超音波振動でお米の表面を溶かし、吸水効果を高めます。2つのセンサー(炊温みてますセンサー)で、初期水温と炊飯量をチェックし、水温と量にあわせた最適な火力制御をしてくれます。1.2気圧の圧力105℃の高火力で、コシのあるふっくらしたご飯になります。また、沸騰してできたうまみ成分は、フタ部分のカートリッジで受けとめ、むらし時にお米に還元します。 ■加圧+減圧 ~ 東芝 RC-10VS(東芝) 希望小売価格:98,700円(税込) 市場参考価格:82,800円(税込) 1気圧を切る0.6気圧の減圧は、東芝独自の技術。この真空に近い状態が、炊飯時・保温時両方で活躍します。ひたし工程では、0.6気圧まで減圧した状態が、お米の水分吸収を促進し短時間で最適な吸水を行います。最大1.4気圧(110℃)まで加熱し、米に充分な熱を加え、一粒一粒のお米に十分な熱を加え、しっかり膨らみ旨みをたっぷり含んだ炊き上がりを引き出します。 ■5段全面IH+スチーム ~ National SR-SS10A(National) 市場参考価格:62,800円 (税込) Nationalの特徴と言えば【高温スチーム】。追い炊き工程で、130℃の高温スチーム発生し、ご飯の乾燥を防ぎながら高温加熱をし、米の甘み・粘り・香りを引き出します。もちもち感がアップした銀シャリご飯がウリです。また、5段のIHが釜全体を包み、切り換えによりかまどの火加減を再現し大きな対流を起こすことで、釜内に均一な熱を加えてくれます。 ■スチーム+圧力炊飯 ~ 日立 RZ-FV100J(R)(日立) 市場参考価格:79,800円 (税込) 圧力とスチーム両方を取り入れた炊飯方式。1.5気圧・112℃の高温で炊き、蒸らし工程ではフタにある圧力蒸気ユニットから高温の140℃圧力蒸気(ナノスチーム)が内釜に流れ込みます。高温スチームは、米に高いエネルギーを伝えるため、米の奥深くまでしっかり浸透し、一粒一粒に大きな熱をすばやく伝え、余分な水分を取り除き高温を保ったまま焦がさずに蒸らすことができます。そして、甘みを増やしベタつきを押さえツヤを出してくれるのです。 ■土鍋IH ~ タイガー JKF-A100(タイガー) 希望小売価格:84,000円(税込) 市場参考価格:59,800円(税込) 土鍋の炊き上がりを目指すタイガーは、土鍋は直火で使うもの、という常識を覆しました!内釜に土鍋を採用し、底面のIH+側面の4段ヒーター+フタ全面ヒーターで、難しい火力調整をコントロール。土鍋本来のおいしい炊き上がりを実現しています。 ★ガイドのチェックポイント★ 以上のように、炊飯方式には各社の特徴がしっかり出ています。今秋は「スチーム+圧力」の日立が気になるガイドです。圧力炊きの美味しさは本当ですし、スチームのしっとり保湿効果も事実。となると、圧力とスチームでおいしいとこ取りの炊飯方式なのでは?と思わせてくれます。 “炊飯方式”と同様に気になるのが“釜”。こちらも炊き上がりを左右する重要な要素です!では次ページへ>> 1234次のページへ