三菱電機・本炭釜 新米の季節には早いのですが、ちょっと目を引く炊飯器が登場しましたので、皆様にご紹介したいと思います。高級炊飯器のため、ボーナスで奮発して購入!という価格ですが、なかなか魅力的なのです。 ご紹介する炊飯器、ボディカラーが真っ黒!キッチン家電に“黒”という、その外観にハッとさせられますが、漆塗りのような黒いボディは、日本の食卓にはマッチするデザインとも言えます。そして、中身も...黒!その秘密は“炭”でした。そこで早速、ガイドが使ってみました。お試しリポート、ご覧下さい。 ■基本スペック 品番:三菱電機NJ-WS10(1.0L・約5.5合炊き) 色:漆黒/白銀 メーカー希望小売価格:115,500円(税抜) ※市場参考価格:99,800円(税込)ヨドバシカメラ2006.4末時点 消費電力:炊飯時1350W/平均保温25W 質量:約4.8kg <INDEX> この機種の特徴について・・・P.1 炊き上がりリポート・・・P.2 メンテナンス&その他のチェック・・・P.3 ガイドの総合評価・・・P.3 個性が光る“黒”がウリ ■炊飯方式 三菱電機の炊飯器は、IH圧力+超音波がウリですが、今回の新機種はIH圧力+本炭釜で勝負。炭の効果を最大限に活かした炊飯方式といえます。ちなみに、超音波の技術は、先日(2006.4)社団法人日本機械学会の賞を受賞しましたね!その、超音波の効果とは、わずかの時間でお米が芯まで吸水できること。また、微振動により、お米の甘みも増すそうです。今回の本炭釜では、給水時間は従来どおり必要となりますが、炭の効果で甘みを引き出す効果があるとか!楽しみです。 【参考】三菱電機・ニュースリリース ■内 釜 炭でできている内釜は真っ黒! ボディの“黒”が物語るように、特徴は黒い“炭釜”。各社、熱伝導率を高めるためにいろいろな素材で内釜を提案していますが、炭は初登場。ご覧の通り、内釜は真っ黒です。この釜、純度99.9%の炭素素材からできているとのこと。炭は、高い熱伝導率と強い遠赤外線効果があるので、短時間にムラ無く加熱することができるのが特徴。炭釜全体が一気に発熱(激沸騰)し、炭で包み込むようにして炊くのが、最大の特徴ということですね。釜自体は、軽くてとても扱いやすいものでした。 炊き方は極めてシンプル、操作もシンプル 炊き方については以下の通りで、他社の炊飯器と大きく差はありません。 米種(白米・無洗米・発芽玄米・玄米) 炊き方(ふつう・かため・やわらか・炊込み・パエリア・おかゆ 「硬さ」と「ねばり」の組み合わせで6通りの炊き分けができます。好みのタイプを見つけるのも楽しみのひとつです。 白米と発芽玄米については、「硬さ」(ふつう・かため・やわらか)と、さらに2つの「ねばり」(もちもち・さっぱり)が選べるのが特徴。この組み合わせにより、右表のように6通りの炊き上がりが選べることになりますね。順列組み合わせで選べるため、解りやすいと感じました。が、欲を言えば「ねばり」の選択肢に(ふつう)も加えて欲しかったです。家庭内試食の際に、「もちもちでもさっぱりでもなく(ふつう)は無いの?」と言われ、確かに...と感じたガイドです。 釜のフタにある操作面。必要最低限のボタン数でした。※今回試用したのは白銀(シルバー系)です。 では、いよいよ実際にご飯を炊いてみましょう!今回は、精米したての新潟産・こしひかりで実験。フタについている操作ボタンで、炊き方⇒ふつう/お米⇒白米/ねばり⇒もちもち、とセレクトしてスタート。操作面は必要最低限のボタンだけがあり、迷うことなく使いやす構成です。また、主張せずシンプルなデザインのため見た目にすっきりしていました。 しかし、スタートボタンを押しても、トップのデジタル表示に大きな変化は無く、現在時刻を表示したまま。「炊き上がり○分後」などの表示がないので、スタートしたのかやや不安に思いました。側面に点灯表示があるものの、炊飯中の音も控えめなため「働いてる?」と何度か確認したほど、静かです。蒸らしの行程にはいると、液晶パネルに「○分前」という表示がでましたが、もう少し炊飯中と解るサインがあってもよいかな?と感じました。 ではいよいよ、炊き上がりをチェックしていきましょう!>> 123次のページへ