節水No.1は・・・“SANYO”
まずは「節水」についての検証です。すでにご存知の方も多いと思いますが、洗濯乾燥機の乾燥方式が「水冷式」の場合、乾燥時にも大量の水を使用しています。節水を比較するなら、洗濯~乾燥までのトータルで比較しなくては意味がありません。今回は、各社【6.0kgの洗濯~乾燥】と【洗濯のみ(最大容量時)】のデータで比較してみました。以下の表をご覧下さい。全てを水道水で行う場合は、Nationalのが節水度No.1となりますが、SANYO独自の水を循環して利用する「水リサイクル」がここで実力発揮!しかし、SANYOは10回に1度の強制排水を見落としてはいけません。そこで10回あたりの使用水量で比較してみましょう。
- SANYO ⇒10回で563L(50L×9回+78L+35L)
※10回に1度のタンク自動洗浄時に+35L追加される分を含む - 東 芝 ⇒10回で1100L(110L×10回)
- National ⇒10回で650L(65L×10回)
節電No.1は・・・“National”
続いてのチェックは、地球温暖化対策としても声高に叫ばれている「節電」です。カタログのスペック表示には「消費電力(W)」と「消費電力量(Wh)」の2つの数値が記載されています。実際に消費する電力量を表す数値は「消費電力量(Wh)」の方ですので、この数値をしっかりチェックしましょう。こちらも各社【6.0kgの洗濯~乾燥】と【洗濯のみ(最大容量時)】のデータで比較してみました。消費電力量の比較
※東芝の洗濯時は調査中
こちらはNationalがかなり優勢です。一番電力を消費するSANYOと比べると、1回あたり910Whの差。これは価格に換算すると【約20円(※新電力料金目安・22円/1kWhで換算)】となります。電気代は水道代より高いので、家計に直結する感じがあり、関心を持つ人が多い項目かと思います。節電=節約ならNationalに軍配ということです。
時短No.1は・・・トータルなら“SANYO”・洗濯なら“東芝”
時は金なりといわれるように「所要時間」のチェックも忘れずにしたいものです。いくら全自動とは言え、洗濯~乾燥まで5~6時間もかかるのでは、電気代もバカになりません。また、乾燥は毎回使わず干せるときは干すという人には、洗濯にかかる時間も気になるポイントではないでしょうか?そこで、各社の所要時間を比べてみました。洗濯乾燥と洗濯の所要時間比較
洗濯~乾燥までのトータル時間が最短なのは、SANYO。水リサイクル利用で乾燥時間を短縮できたのが勝因と言えます。しかし洗濯のみが短いのは東芝となりますので、両方の数値から判断すると、SANYOと東芝が互角と言えるかもしれません。
次ページでは、使い勝手を左右する項目をチェックしていきます!>>