野菜室は鮮度が勝負!エチレンガスの発生を抑制したりCO2を活用したりと、各社とも様々な技術を駆使しています。それぞれの特徴を一覧にしましたので、ご覧下さい。
メーカー | 特徴 |
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SANYO | ビタミンCを添加した特殊フィルタ搭載 このビタミンCの抗酸化作用で野菜の酸化を防ぎ、エチレンガスを吸着・分解し野菜の老化を防ぎます。高湿度約95% |
SHARP | 野菜タテ収納 タテ向きで育った野菜は、立てて保存しておけばヨコ向き保存に比べてエチレンガスの発生を抑え、ビタミンも長持ちします。 |
TOSHIBA | CO2を活用 エチレンガスを分解し、冷気の流れを一定間隔で逆にしてCO2を多く野菜室に送り込み野菜の鮮度を保つ方式。 |
National | 間接冷却 直接冷気を当てない「間接冷却」で、湿度を約95%にコントロール。 |
HITACHI | ビタミンイオンカセット このカセットから発生するビタミン成分の働きで、栄養分の減少を抑制。マイナスイオンのラップ効果で水分の蒸発を抑る。 容器をまわりから冷やす「輻射冷却」 高湿約90% |
MITSUBISHI | ビタミンガード ハーブ成分でビタミンの酸化を防ぎ、マイナスイオンと輻射冷却効果で野菜の風味を守る。高湿度保存約90% |
やはり特徴的なのが、SHARPのタテ収納。解りやすいという意味ではダントツですね。しかし、引き出し式4段の小分けが判断のしどころ。「整理しやすい」と思うか、「どこに何を入れたか解りにくい!」と思うかは、使う人の性格次第です。ガバーっと大きなスペースにザクッと入れて、一度に見渡したい人は、従来型の大きい引き出しタイプが使いやすいかもしれませんね。
SHARP | HITACHI |
◆◆ 使い方いろいろ“切替室” ◆◆
各社上位機種では、大半に“切替室”が設定されています。しかし“切替室”と言っても設定できる温度はメーカーにより4段階~7段階まで差があります。以下にまとめましたので参考にしてください。
メーカー | 温度設定の詳細 |
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SANYO | 6段階 (冷凍-17℃・やわらか冷凍-8℃・パーシャル-3℃・氷温-1℃・チルド・冷蔵) |
SHARP | 切替室なし |
TOSHIBA | 7段階 (冷凍-17℃・ソフト冷凍-8℃・パーシャル-3℃・チルド0℃・冷蔵2℃・野菜5℃・ワイン冷却8℃) |
National | 5段階 (冷凍・熟成冷凍-10℃・パーシャル-1~-3℃・チルド・冷蔵/野菜) |
HITACHI | 切替室無しが大半 ※ある場合4段階 |
MITSUBISHI | 4段階 (冷凍・新切れちゃう冷凍-7℃・チルド・冷蔵/野菜) |
上記の様に、各メーカーで設定の名称がいろいろですが、温度により以下のように整理できます。
温度 | 特徴 |
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-16~-18℃ 冷凍 | 冷凍食品・アイスクリームなどの冷凍保存 |
-10~-7℃ 半冷凍 | お肉など冷凍だが包丁で切れる程度 約1週間~2週間程度保存 新切れちゃう冷凍・やわらか冷凍・熟成冷凍 など |
-1~-3℃ パーシャル | 微凍結状態で保存 冷蔵より2~3倍長持ち 氷温 など |
0~1℃ チルド | 乳製品や豆腐など水分の多いものの保存に向く・保存4日程度 |
2~5℃ 冷蔵/野菜 | 冷蔵室や野菜室と同様の温度設定 |
冷凍状態なのに包丁で切れるMITSUBISHIの「切れちゃう冷凍」が人気ですが、National・SANYOにも同様の設定ができるのがこれでお解かり頂けると思います。また、他社に無いのがTOSHIBAのワイン冷却。ワイン好きにはたまらないですね。ご自身の食生活でどの設定が一番必要かを見極め、それぞれの特徴を踏まえて上手に利用して下さい。
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