市庁舎前の国立温泉センター
市庁舎は小さいながらも17世紀建造の歴史ある建物。右手に見えるノコギリのような山はダン・デュ・シャ(猫の牙)1400メートル近くも標高があり絶好のパラセーリングポイント。 |
「ちょっと、ちょっと、こんな所で服をぬいじゃいけませんよ。ここは温泉じゃなくてただの泉。あわてないで。このおいしい水でも飲んで落ち着きなさいよ。温泉は向かいのあの大きな建物ですよ。」
「あ、こりゃどうも、ご親切にメルシーね。」そうか、俺も変だと思ったんだよな。ここで湯につかったんじゃ寂しすぎるもんな。いや、でもたしかにこの水うまいな。帰るときにはペットボトルに詰めて持って帰ろう。
やっと温泉にたどり着きましたよ、もうすっかり疲れちゃった。さあゆっくりお湯で汗でも流すか、
「ええと、おとな一枚!」
「処方箋はお持ちですか?」
「しょ、処方箋?そんなものいるんですか?」
「ここは温泉治療施設です。お医者さんの処方箋なしには入れませんよ。観光で来られたのならとなりの部屋がツーリストオフィスになっていますからそちらへどうぞ。」
これが国立温泉センターPellegrini。今度こそお風呂だ、と張り切ってタオルを引っ張り出したが… |
どうりで入口を見て、まるで病院だなと思った訳だ。こちらはPellegrini。俺たち観光客が遊びに行くのは、坂を登った上にあるChevalleyってことか。こんどこそ本当に温泉にありつけそうだ。