シャモニーの山岳ガイド、エマニュエルさんのおススメに従い、モンブラントンネルを抜けてローマ遺跡の町
アオスタへ。国境を越えてイタリアというより、むしろ元同じサヴォア公国のヴァレ・ダオスタまで足をのばすって感覚。
所要時間わずか40分のドライブで着いた所は、でもやはりイタリア。パスタがアルデンテ!エスプレッソが濃い!
ボンジョールノ イターリア!INDEX
■モンブランのどてっ腹を貫くトンネル ■元は同じサヴォア公国 ■明るいイタリアアルプの中心、アオスタ ■古代ローマ遺跡の宝庫 ■さわやかリゾート ■アオスタお役立ち情報
■モンブランのどてっ腹を貫くトンネル
モンブラントンネル入口
シャモニーの街を少し戻るとモンブラントンネルの入口はすぐ目の上。全長12.1km。イタリアとフランスを結ぶEUの大動脈。所要時間わずか12分足らずでぽんとモンブランの下を抜けると、早くもそこは明るい日差しあふれる太陽の国イタリアです。
長いトンネルは数年前の大火災事故の教訓を生かし、最高速度の65キロ規制はもちろん、最低速度の50キロ規制というものまであり、再びあの大惨事を起こさないよう注意深く管理されていました。通行料金は普通車で片道19ユーロ。往復チケットは35.9ユーロとちょっぴりお得ですが1週間の有効期限がついています。
トンネルの出口に広がる町は大きなスキーリゾートのクールマイヨール。外れにあるラ・パリュからもモンブランのエギュイーユ・デュ・ミディに登れます。むしろ開けた景色はイタリア側のほうが壮大で、車でなければぜひシャモニーから山越えでクールマイヨールに抜けたいものです。
迫る山と道を見下ろす城
この先、道はまっさかさまにドーラ川沿いのつづら折れを下って行きます。両側には雪をいただいた高く険しい山が迫り、時おり通り過ぎる村々にはお城がにらみをきかせています。景色はシャモニー側と良く似てはいるのですが、雰囲気がずいぶん違います。なぜなんだろうかと思いつつ注意して見ていると、分かりました!家が違うんです。それも、特に屋根が。
まるで魚のうろこのような屋根
集落に寄り添うように集まっているシャレー(山小屋)風の家々の屋根にはぎっしりと魚のうろこのようなごつい石が敷きつめてあります。きっと冬の厳しい寒さに凍てて割れることもなく、アルプス下ろしの強風に吹き飛ばされることもない生活の知恵なんでしょう。なんとも趣があって、風景にマッチしていながらもとても強烈なアクセントになっています。