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やって来ました、これがブルゴーニュワイン村 そうだ、ボーヌに行こう!(3)

サヴィニー村はボーヌのすぐそこ。なのに自然がいっぱい、ぐるり周囲はブドウ畑。ブルゴーニュワインのふるさとなんだね。よしっ、まずはシモン・ビーズのカーヴにもぐっちゃお!

執筆者:赤木 滋生


サヴィニー村はボーヌのすぐそこ。なのに自然がいっぱい、ぐるり周囲はブドウ畑。ついにやって来ましたブルゴーニュワイン村。世界でいちばん贅沢な生活の中から生まれた、あのシモン・ビーズの白のグランクリュが出来るまでをこの目で、この舌、この鼻でしっかり味わってみようじゃありませんか!


 INDEX
  ■らせん階段の下はひんやりカーヴ
  ■樽入り娘は近代的な工場からお嫁入り
  ■お待たせ!さまざまなシモン・ビーズを味わう
  ■さて今年のワインの出来は?
  ■我が家が迎える愛娘たち
  ■シモン・ビーズお役立ち情報情報


■らせん階段の下はひんやりカーヴ
今ブルゴーニュで注目のドメーヌ、シモン・ビーズのマダムはなんと日本生まれのチサ(千砂)さん。当主のパトリックさんの生み出すワインが特に近年よりすばらしくなってきたのもひょっとするとチサさんと、幼い2人のお子さんのおかげかもしれません。いわく、
「彼、ユウゴ(息子さんのお名前です)が生まれてからすごく張り切ってるの。」なるほど、これは何物にも勝るパワーの源に違いありません。


さて、あいさつも早々にさっそくカーヴにおじゃまします。でも訪ねていったお宅は立派な門構えのどうみても住居。ただちょっと違うのは壁に「ドメーヌ・シモン・ビーズ」の彫刻が埋め込んであることだけ。いったいワインはどこで作ってるのかと不思議に思いつつ案内されるまま、入口横のらせん階段をぐるぐる下って行くと、ひんやりとした空気がほほにまとわりつきます。

着いた所は地下のカーヴ。薄明かりに照らされたアーチの向こうには真新しい樽がずらりと並び、ゆっくりと眠っています。足元には何時のものとも判断のつかない、綿のようなカビで外側をびっしりとおおわれたビンが大量に積み上げられています。外気が零下まで下がろうと、30℃を超える猛暑であろうと、この中は12℃からせいぜい上がっても17℃、なるほどこれが本物のワインセラーというわけなんですね。

このカーヴが作られたのはまだフランス革命直後の1798年。ビーズ家がサヴォア地方からここに移り住んだのが1880年。何世紀もの時を越えておいしいワインを育んできたんですね。特に最近のシモン・ビーズは白ワインの一次発酵を桶でなく小樽で行う為さらにこの地下セラーの重要度が増しているとのことです。


樽入り娘は近代的な工場からお嫁入り
独特の酵母の香りと200年以上の歴史の重みを感じつつ、風邪をひきそうなほどの肌寒さから逃げ出すように上にあがり、案内された裏手にはこれはまた近代的な工場が。奥のほうにずらっと並ぶのが桶。この桶でブドウがつぶされ、赤ワインはアルコール発酵(一次発酵)もそのままこの中で行われます。

一次発酵が終わり漉されたワインは樽の中でゆっくりとMLF発酵と呼ばれる乳酸菌発酵が進み、ブルゴーニュの繊細で深い香りと味わいが加わります。その間1年から1年半、常に管理しオリを除去します。赤だけでなく白でもこのMLF発酵を行うことで、シャブリやミュスカデとは違い、酸味がやわらぎ、代わりに深い香りとコクがでます。(注:逆に、酸味はフレッシュな魚介類には向いています)


長い樽熟成をへてやっとビンに詰められコルクで栓をされたワインはまだ新しい近代的な工場から世界中に出荷されます。もちろん、ご存知のとおり大変な手間、暇をかけて育て上げられたシモン・ビーズのワインは、この時点ではまだまだ成長途上。すっかり熟成し、最高の状態で食卓に上がるにはさらに数年の時が必要なんです。
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