ここのリブはただの四角いリブじゃなくて、上にまあるいリブを重ねてちょっとおしゃれなのね。
「それはアーキヴォールトと言って飾りを兼ねた補強なんだよ。根っこにあるキュロットという支えにも装飾が彫られてるね。あれでも床から3メートルもあるんだ。ここはトロネの苦行と祈りのかたまりのようなそっけなさと違ってちょっとだけ華やかだね。もっとも飾り自体はどれも宗教上意味のあるものばかりなんだって。」
デュランス川の湿地帯に広がるアシの原にひっそりとたたずむシルヴァカンヌ修道院。ロマネスクからゴシックに向かう様子がそのままに!
赤木 滋生