■フォンテーヌ公園からマーニュ塔
堀にそって西に向かえば緑いっぱいの公園。日本語で言えば泉公園。入口の鋳物のどっしりした門の上には椰子の木に繋がれたワニの紋章。これがローマ皇帝アウグスツスのエジプト併合を記念した、ニーム市の紋章だそうな。目の前の丘には不思議な塔が。あれがマーニュの塔ですね。ディアーヌ神殿から塔に行き、上に登るとニーム周辺の景色が楽しめます。
これらの建物、何の為に建てられたのか良く分からないようなんですが大した技術であることは確か。世界中からギリシャ、ローマ建築の研究者が見にきていますが、彼らも首をひねるばかり。「あの闘技場なんて楕円だよ。当時の技術でそれをきちっと60余りに等分して大きなアーケードを作るなんて考えられない!」そうです。
この公園の少し東にあるカステラム(Castellum)貯水池というのがあのポン・デュ・ガール大水道橋によって引かれたユゼスからの水を市内に配水する設備だったんだって。2000年前ですよ、2000年前!
■ファッションとショッピング
さて、古代遺跡をたっぷりとたんのうした後は古さと新しさがマッチしたおしゃれな街でのショッピングや、あちこちにある広場のテラスに腰を下ろしてお茶をすることにしませんか。
ニームの旧市街はどこをとっても歴史的な建物ばかり。古い古い建物を洗い出しきれいに修復された通りにはいろんなお店がいっぱい、冷やかすだけでも時間を忘れてしまいそう。ブティックや雑貨小物。骨とう品や食べ物やさんなど何でもあり。
中心にあるのがエルブ広場(Place de Herbes)ちょっと北に行けば屋内にあるニーム市場。午後一時には閉まってしまうのでまずここをチェック。そのすぐ西、カレ神殿に向かう一つ北の通りが染物屋さん通り、歴史的町並みのリトレ地区(Littre)。長い間ファッションの国フランスに流行の素材や柄を提供してきたニームの記念碑的な所だそうな。
とにかく旧市街は歩いて回れる小さな範囲に見所がぎっしり、どこをぶらついても損はないし清潔で、治安もGOOD。遺跡だけに立ち寄るなんてもったいない、ぜひゆっくり泊りがけで楽しむのが吉でしょう。
■ゆったり滞在、おいしさいっぱい
ニームと言えばラム肉、アニョー(agneau)とトリュフ。試しに市場でトリュフを探してみれば、かご一杯が50ユーロもしています、高価!ならやっぱりレストランで食べましょう。ブランダード(brandade)というのは南仏の名物鱈の干物、これもここだけの料理ですから面白いでしょう。ワインはもちろんコート・デュ・ローヌ、ああ幸せ!
□ニームのホテル
フォンテーヌ公園の向かいにあるのがニームで一番のホテルImperator Concorde
http://www.hotel-imperator.com/
Tel: 04 66 21 90 30
Fax: 04 66 67 70 25
その他アコーチェーン(メルキュール、ノボテル)やホリディインなどたくさんあります。
ホテルが決まれば次はレストランですね。