どの座席を選ぶか?
電車内に乗り込むとき、ホームで先にグリーン券を買う電車もありますし、指定券などを自動券売機で買ったり、窓口でおまかせで指定券を買うこともあるでしょう。1人で乗車するときに、どのあたりの座席を選ぶかということからまず考えましょう。女性は窓側の席が好き |
ほとんど乗客がいないような電車内では、おおかたの乗客は窓側の座席に座っている情景が目に浮かぶはずです。
それでも通路側に座っている人は、男性に多いようですが、「トイレに行くときに出やすい」「車内販売の人が来たときにすぐ買えるから」「外の景色なんか見えなくていい」「陽射しが当たるのがいやだから」など、色々な理由があるようですが、「隣に誰にも座られたくない」との理由があるからではないでしょうか。
窓側の指定券を買ったり、自由席であっても空いていれば窓側の座席を選ぶことは誰もが当たり前のようにしていることです。おまかせで頼んだとしても空いていれば窓側の座席を用意してくれるものです。しかし、だからといって、「窓側の座席に座らなければならない」ということはありません。
「サンダーバード」車内での被害は、女性が窓側の座席に座っていて通路側の席が空いていたから、男がそこに座ってしまっていたのです。窓側にいる女性は通路側に座ってしまった見知らぬ男によって座席から逃げられない状態にさせられてしまったということになります。つまり、女性乗客の隣の通路側座席が空いていることは、不審者を招くことになるといえます。
空いている座席に座ることは拒絶しにくいはずです。ごく当たり前のように座られてしまうと「座らないで下さい」とは言いにくいでしょう。また、いやな感じがしても座られてしまってからすぐに座席を立つこともしにくいはずです。(こんなに空いているのに、なぜわざわざ私の隣に座るのかしら。いやねえ)と思いつつも、仕方なく窓の外でも見ることでしょう。
しかし、そうして座った男にいきなり、「騒ぐと殺すぞ」などと言われたら、パニックになることは間違いありません。逃げることも困難な状況を自分で招いてしまうことになってしまう恐れがあるのです。そのような事態を避けるためのちょっとしたワザを次ページでご覧ください。
P3:カムフラージュ作戦
P4:安全プラスワン/関連防犯ガイド記事