ピッキング・泥棒の対策/ピッキング・空き巣を防ぐ

「鍵かけ新発想」で自宅の現金を守れ!(3ページ目)

自宅に多額の現金を置いておく人だけでなく、何も盗られるものはないと思っている人でも侵入窃盗被害に遭います。自宅に侵入さえされなければ盗難被害に遭わずにすみます。家の鍵かけについて発想の転換を!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

鍵かけの新発想

住まいは金庫のように考える
住まいは金庫のように考える
住まいの防犯対策の基本のキといえるのが、「鍵かけ」です。これまでは、「夜、寝る前には鍵をかける」「自宅を留守にするときは鍵をかける」といったように、「鍵をかける」という言い方、考え方だったと思います。住まいは、命と財産を預ける入れ物です。現金や貴重品を入れる「金庫」を考えてみましょう。「金庫」は常に鍵はかかっているもので、出し入れのときだけ、「鍵を開ける」ものです。

つまり、住まいの鍵も、「普段はいつも鍵がかかっていて、出入りのときだけ開けるもの」という発想をするべきなのです。「『鍵はかけるもの』ではなく、『必要なときだけ開けるもの』」と考えていただきたいのです。現金や貴金属より大切な住人の命が入っている住まいは、「金庫」よりも厳重に鍵をかけるべきでしょう。

地域によっては、「このへんはどの家もいつも鍵なんてかけたことがない」というところもいまだにあるようです。「家族全員が帰るまでは鍵は開いている」といったお宅もあるでしょう。「夜、寝るときだけは鍵をかけている」という考えでは、泥棒を防ぐことはできません。鍵がかかっていないということは、「鍵を開けて泥棒を待っている状態」だということを認識すべきです。

自宅の防犯対策ももちろん大変重要です。玄関や窓などの「開口部」はすべて「侵入口」と考え、補助錠やアラームなどの防犯グッズを活用して、自宅の安全レベルを上げる努力も忘れないでください。また、せっかく「ワンドア・ツーロック」であるにもかかわらず、面倒がって、二つある錠前のうち、一つしか鍵をかけない人もいるようです。これはせっかくの安全対策をみずから無効にしてしまう行為です。錠前があれば、すべて鍵はかけることです。

なぜ錠前がついているのか? それは、鍵をかけておく必要があるからです。「侵入さえされなければ、自宅に現金を置いておいても、(家人による盗みはのぞく)泥棒に盗まれない」でしょう。「鍵はいつもかけておき、必要なときだけ開けるもの」という考え方で、侵入による窃盗被害リスクを減らしましょう。


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