ドロボウ現行犯逮捕!
悲しみにくれる遺族にさらなる悲劇が…? |
大阪府阿倍野警察署の調べで、この男の供述により、同様の空き巣を約6年間に69件繰り返していたことが9月6日にわかりました。被害総額は6,200万円相当に上ります。このうち、12件(被害総額3,500万円相当)について、窃盗罪などで起訴されました。
「葬儀で留守の家を狙って、侵入窃盗」を繰り返していたわけです。6年間で69件ということは、年間11.5回、ほぼ毎月のように犯行を遂げていたことになります。総額6,200万円ということは、一件あたり約90万円。これは、逆に考えると、一軒で約90万円相当の盗みをしていた、つまりどの家も90万円相当の盗まれる現金、金券(商品券等)、貴金属等があったことになります。
しかし、葬儀に出かけるということで、自宅にはいくらかの香典もあったでしょうし、あるいは葬儀の費用にと普段より多い現金も置いてあったかもしれません。
葬儀で留守は確実
葬儀の際は、場合によっては家族全員が外出することもあるでしょう。新聞や地域の広報で訃報や葬儀の日取りなどは知られてしまいます。その隙を狙われると覚悟して、家を空けるしかありません。住宅の玄関や、室内の電灯をつけたままにしたり、テレビをオンタイマーでセットしておくなどして、「在宅を装う」ことでも、空き巣狙いを寄せつけない工夫になります。もちろん、施錠をしっかりすることは原則です。留守番に誰かがいてくれるなら何よりですが、そうもいかない場合は、お隣に声をかけるなどして、警戒するようにしましょう。地域によっては、周辺一帯の人が同じ葬儀に出かけてしまう…などといった場合も考えられるでしょう。そうなると、複数被害を招くことにもなりかねません。交代で見回りの番をして巡回するなどの対策も検討しておくとよいでしょう。
お金が集まる場所は狙われる
葬儀会場での、「香典ドロボウ」も警戒が必要です。「ご祝儀ドロに気をつけて!」という記事を参考にして下さい。悲しみにくれる遺族に、追い打ちをかけるようなあくどい仕打ち…葬儀の留守宅を狙ったドロボウや、香典ドロボウの被害など、「留守が確実」「お金が集まる」場所は狙われると認識して、いざというときのために、日頃からよく考えておきましょう。>次ページでは、盗むモノがあるかないか決めるのは誰?/防犯グッズを有効活用/あなたの一票/関連記事等>