ピッキング・泥棒の対策/ピッキング・空き巣を防ぐ

表札の不審なマークを見逃すな!(2ページ目)

勝手に書き込まれた文字や数字、ごく小さなシールなど、知らない間に自宅のどこかにマーキングをされたら? 即、削除するようにしましょう。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

悪質な訪問販売などであれば、断固として断る、という意識を持って、絶対に屈しない態度で臨みましょう。高齢者などで訪問販売などの情報にうとい人が周囲にいれば、情報を知らせてあげたり、万一の際にはサインや押印をする前に、相談できる人などに電話をするように伝えておきましょう。

マーキングの目的が「侵入窃盗」である可能性を考えて、「侵入されないようにすること」が肝心であり、そのためには住宅に応じた(言ってみれば侵入の難易度に応じた)防犯対策、侵入防止対策をしておくことです。玄関や窓などの侵入口には、アラームその他の防犯グッズを設置するようにしましょう。

管理が大切

集合住宅の場合、建物内外の管理が行き届いているかどうか、という点は非常に大切です。管理がしっかりしているということは、望まないセールスの入館を許可しない、不審な人物などが建物に入りにくい、ということです。

共用部分の清掃がきちんとなされて、集合郵便受けに不要なチラシなどの投入があまりされないような管理の厳しい建物であれば、また住民も防犯意識が高ければ、妙な出来事(何か勝手にマーキングされるなど)には敏感でしょうし、またそういった行為をされにくいものと思われます。

人の家の表札などに勝手に書き込みができるような条件ということはほかに、古い住宅街などで住民の年齢が高齢化している地域などもあるでしょう。小さな子どもや若い住民の姿があまり見えなければ、高齢のひとり暮らしや夫婦者だけの家が多いという地域ということで、それだけでまず悪質訪問販売などの標的にされやすいものです。

一戸建てであっても、日々、門前の清掃をしたり、郵便受けにカギをしっかりかけていたり、樹木の手入れをしっかりしてあったり、施錠をしっかりしているお宅、ご近所との情報交換や、不審な出来事や人物への対応も迅速な住民であれば狙われにくいでしょう。

防犯の決め手

よく建物の壁やシャッターなどにスプレーペイントなどで大きないたずら描きをされたりする被害がある地域があります。そのような地域では、「被害を受けたらすぐに消す」ことが一番の対策だとして、やられてもすぐに消すことを実行しているようです。

「どうせまたやられるからほうっておく」のではなく、「やられたらすぐに消す」という姿勢を表すことが大切だということなのです。つまり、どんなに小さなことでも不法行為や違反行為には屈しない、という意識を行動にすることで、「許さないぞ」という意思の表明になるのです。

これは、たとえば街の防犯の取り組みで、「駐車禁止などでもどんどん取り締まることによって、街の治安が確実によくなる」ことが知られてきていることとも通じるものです。些細なことでも許しておけば、治安はますます悪化するのです。集合住宅でも一戸建てであっても、地域社会でも個人でも、悪質行為や不法行為に対して断固たる態度で臨むことが、防犯の決め手なのです。

自分の持ち物に勝手に他人がしるしをつけたら許せないものです。表札やその他の自宅建物等に他人が何かを書き込んだり、マーキングをするなども許してはいけません。自宅の表札や周辺の状況をよく見てみましょう。そして、不審な書き込みやシールなどがあったらすぐにはがしたり消しておきましょう。

もし不安感が強い場合は、写真を撮っておいたり、気づいた日時を記録するなどしておくこともいいでしょう。また、日ごろから悪質訪問販売に対して自分はどう対応するか、といったことも考えておき、侵入被害に備えた対策を確実にしておくことです。

さらに、一軒にあったら周辺にもあることが考えられます。やはり、建物や地域での防犯態勢が問われることですので、近隣の住民や管理組合、町内会などで報告、連絡、相談(ホウレンソウ)をするようにしましょう。建物ぐるみ、街ぐるみ、地域ぐるみで取り組むようにすることが望ましいでしょう。


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