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「建物と間取り」はしっかり見きわめよう! 防犯的お部屋の選び方?その3(2ページ目)

お部屋は室内だけを見て決めるのはちょっと待って。建物そのものの管理状態はとても大切な点です。また客観的に外からお部屋を見てみることで防犯レベルをチェックしましょう。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

居住者が男性が多いのか女性だけなのか、どういう人たちが住んでいて「防犯」意識はどうか、ということも知りたいものです。オートロックなのに、誰かついてきても平気で入れてしまうような人ばかり住んでいたら意味がないのです。危機意識の高い人ばかりが住んでいるようなら不審者の侵入も未然に防げるでしょう。


【こんな所をチェック!】
見落としがちですが、ぜひチェックしたいのが「集合郵便受け」です。その位置も重要です。誰でも入ってくることができてちょっと死角に郵便受けがあったりすると、郵便物の盗難被害が考えられます。チラシがやたらとたくさん入っているのも困りものです。つまり不特定多数の人間が入ってきているということになります。

カギのかかっていないものや、郵便受けのとびらがこわれたままになっている箇所もあったりすると、管理態勢もさることながら居住者の意識も低いということがわかります。郵便受けの名前を見てもいい加減な殴り書きばかりだったら、住んでいる人もいったいどんな人たちかと気になります。

つまり、だらしのない建物にはだらしのない居住者がいるということです。そのような建物には「安全」「防犯」といった意識があるとは思えませんし、「防災」の点からいってもかなり不安です。

いくら室内が内装を新しくしてあってキレイでも、建物そのものの清潔感がなければ、すわなち行き届いた管理がなされていなければ、安心な物件とはいえないでしょう。管理状況は悪くなることはあっても、よくなることはあまり考えられないからです。

建物を気に入らなければ、目当ての部屋を見る必要もないくらいなのです。内装済の部屋を見て気に入ってしまい、建物のことを考えずに決めてしまうようなことでは不安が残ります。建物全体の雰囲気、自分が住んだときのことを想像してみて、まずまず安心できそうなら初めて室内を見るようにしましょう。


【室内はこうしてチェック!】
図面で見ただけではわからない点をしっかりチェックするようにします。サイズを確認するために「メジャー」を持っていくことをおすすめします。専有面積がどうかという点もチェックしたいものです。「欠陥住宅」などで話題になったように「ビー玉」を持っていってみる、というのもいいでしょう。床が平らかどうか、ということはわずかであっても、長く住むことで体調に変化をきたすことが考えられるからです。

「ワンルーム」の場合は、玄関から室内が丸見えにならない部屋の方が望ましいでしょう。「玄関開けたらスグお部屋」では、宅配便や誰かが来てドアを開けたら「お部屋大公開」の状態になってしまい危険です。上がりかまちの上部にのれんやカーテンを取り付けたり、家具の配置を考えて視線を遮断する必要があります。

ワンルームタイプでは部屋を広く見せるために収納がおろそかになっている場合があります。家具を置くことになって結局、部屋が狭くなってしまった…などということにならないように、置く予定の家具のサイズも考えておきましょう。

通常、上下階は同じ間取り、左右の部屋とは反転タイプ、つまり対称形になっている場合が多いようです。隣室との間に収納があれば、生活音などは緩和されそうですが、薄い壁だと隣人によっては騒音がひどくて耐え難い場合もあります。
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