【事前にしっかり調べておく!】
賃貸では少なくとも2年間、気に入れば契約更新して何年も住むことになるのですから、住まいの場所=立地条件は大切な点です。それだけ長く住むのですから、インターネットやお店で図面や情報を見ただけで決める、なんてことは望ましくありません。駅名や町名を聞いただけで、大丈夫と思いこんでもいけません。
建物やお部屋の中を気に入っただけで決めてしまっては、万全ではないのです。通りの明るさや通行量、道路の騒音なども知っておきたいもの。「こんなハズじゃなかった…」と入居してから気づくのでは遅いのです。
業者さんに車で現地に連れて行ってもらい、部屋を気に入って決めた…。実際に生活を始めたら、思った以上に駅から遠く暗い道が多くて、チカンが多い上、空き巣被害の多い地域だった…というのでは、危なすぎます。
必ず、物件そのものを見るだけでなく、最寄り駅から実際に歩いてみることが必要です。物件探しの昼間だけでなく、生活を始めてから通勤・通学する時間帯に歩いてみましょう。仕事で遅くなることが予測されればその時間帯、夜間に歩いてみることです。昼間と夜間ではまったく雰囲気が違うのです。
ほとんどの方は通学や通勤に便利な路線を選ぶようです。毎日のことですから、通うのに便利なことは最優先の条件でしょう。しかし、学校や仕事だけがすべてではないはずです。映画やショッピングなど、都心へ出かけたり生活をエンジョイするためには、やはり「利便性」も考えておきたいものです。
聞いたこともない駅、知らない場所だけど路線が便利だから決める、という場合でも、必ずその場所に行ってみましょう。駅周辺の様子、商店街や買い物の利便性、建物や街そのものの雰囲気というのはその場に行かななければわかりません。
家賃が安いので決めたけれども、都心に遊びに行っても早めに帰らなくてはならない、つきあいも悪くなってしまう、往復の交通費が高いのでつい出かけなくなってしまう…など、立地条件によっては生活そのものが制限されてしまう場合があります。
やはり自分のライフスタイル、自分の性格、などをよく知った上で場所を決めるようにしましょう。もちろん、のどかでのんびりした生活が目標ならば家賃は安く、広い部屋、多少駅から遠くても自転車で…というのもあるでしょう。
家賃と場所は大きく関わっていますので、第1回でお知らせした「家賃」を決めることは大切なんですね。ほかに、図書館や運動施設、役所など自分にとって必要な公共機関や施設などの利便性も調べておきましょう。
住んでみたけど何かと不便、不満が多くて結局、長く住まなかった、ということでは、再度、引越費用や仲介手数料がかかることになってしまいます。自分の納得のいく場所を選びましょう。とくに場所にこだわるタイプなら、後悔をしないように妥協はしないことです。
【なぜその場所を選ぶか】
さて、通勤経路はともかく、「私はあの街に住みたい!」という理想もあるでしょう。有名な街、あこがれのあのエリア、一度は住みたい、住所に「○○」とつくところがいい、など。しかし、やはりそういった人気のある場所は家賃は決して安くはありません。