自宅にいないクリスマス
恋人とプレゼントを交換しあい、シャンパンをかたむけ、特別メニューのディナーを食す…。日常を忘れるような素敵なイブの夜。シティホテルはどこもそんなカップルたちでにぎわいます。中には1年前からホテルの予約を入れている人もいるとか。彼らはその夜は外泊するわけです。つまり、自宅は確実に留守になります。アパートやマンションの彼らの部屋は灯りが消え、テレビの音がもれることもなく、ひっそりとしているでしょう。朝、出かけたきりで、夕刊が新聞受けに入ったままかもしれません。
誰が見ても、室内には誰もいない留守宅。「誰もウチなんか見ないよ」と思っても、世の中にはドロボウがたくさんいることを忘れてはいけません。独身者向けの集合住宅では、「イブにひとり自宅で過ごすなんてカッコ悪い」とでも言わんばかりに、皆、遅くまで帰ってこないか、恋人とお泊まりするのではないでしょうか。恋人のどちらかの家に行くにしても、どちらかの自宅が留守になります。
となると、クリスマスイブの夜に、灯りのついていない留守の家は、主が不在でとても無防備な状態です。家賃にあまりお金をかけられないようなら、建物のセキュリティも満足とはいえないかもしれません。オートロックタイプの建物であろうと、あまり防犯効果は望めないことはおわかりでしょう。
建物を外から眺めれば、灯りのついている部屋とそうでない部屋は一目瞭然。灯りのついていない部屋が多いほど、一度に何軒も侵入することも出来るでしょうし、多少、物音をたてても、誰も気にせず出てこないでしょう。空き巣に入る家の数が多いほど、獲物も多くなるのですから、ドロボウたちにとってはなんと仕事のしやすい、素敵な夜でしょう。
いつもより多い収穫に、「これこそがクリスマスプレゼント」とにっこりするかもしれません。もしかすると、恋人たちよりもクリスマスを待ち望んでいるかもしれませんね。
「盗られるようなものなんて、ウチにはない」と言っても、パソコンがありませんか? 預貯金の通帳に印鑑は? ブランドバッグやブランドの洋服、腕時計や貴金属類etc.,高価な物がなかったとしても、テレビやラジカセを持って行かれるかもしれません。ビデオデッキやDVDプレーヤーだって、タダで手に入るのなら置いていくのは惜しい、と思うのではないでしょうか。
盗むものがあるかないかを、居住者が決めることはできません。
ドロボウが決めるのです。
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