強盗事件で主婦が被害!
平成13年7月30日東京・中央区内のマンションで強盗事件が発生しました。午後2時半頃「ピンポーン」とやってきて「引っ越しのあいさつに来ました」という声に、39才の主婦はドアを開けてしまいました。アジア系の外国人と見られる3人組は部屋に押し入り、4才の子供と主婦を粘着テープ等で拘束して「おとなしくしていれば危害は加えない」と言ったということです。室内にあった現金約8万円を奪い、キャッシュカード5枚を出させて暗証番号を聞きだし、複数の金融機関から預金約80万円を引き出しました。その後、犯人らは逃走していまだ捕まっていません。主婦らにケガなどはないようです。
この事件は大きく報道されたわけではありませんが、犯行の手口が悪質で、今後類似したケースの発生が予想されるので、注意を促したいと思います。
この時間帯が危ない!
まず時間帯。真っ昼間で、昼食が終わって、片づけも済んで一息つこうかという時間ではないでしょうか。「まさか」の時間帯です。買い物に行くには少し早い。小さい子供さんならお昼寝もする頃でしょう。幼稚園に行っているにしても、帰ってきて確実に家にいる時間帯であること。そして、小さい子供と母親だけで男はいない。このあたりの条件は、事前に調査されていたものと考えられます。マンションという集合住宅であること、また似たような小さいお子さんをお持ちの方の知り合いもいて、よく行き来をしていたのかもしれません。「ピンポーン」と鳴れば、わりとすぐにドアを開けてしまいがちだったのではないでしょうか。そこに、「引っ越してきたので、あいさつを」と言われれば開けるのが当然、開けなくては失礼、といったような条件であれば、チェーンもはずして、ドアを開けてしまったのでしょう。
さらに、月末であったことと、子供のいる家庭ではあまり頻繁に銀行にお金を引き出しに行けないでしょうから、現金は家に多くあるだろうと見込まれます。もちろん、銀行口座には入金されて間もない夫の給料もしっかり残っているはずです。
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