というところは前回記事「『家庭排水』を考える。」をご覧いただくことでざっくり端折らせていただくことにして、今回はサクサクと「では具体的に何をやって『家庭排水』を半分にまで減らしてやりましょうか」というお話をしたいと思います。
方法その1
習慣化した「水の贅沢な使い方」を見直す
【洗濯】
洗濯は洗濯機任せ・・・・・・その「当たり前」をちょっとだけ、疑ってみてください。 |
2.「バスタオル」「タオル」「Tシャツ」等、「水を大量に使わなければ洗えないモノ」を身の回りからちょっと減らしてみる
先日、洗濯機が壊れてしまったのです。子どももいて洗い物はひきもきらず、しばらくタライと洗濯板での洗濯を余儀なくされたのですが、「どうしてこんなに大変なのよ!」と一番怒りをもって洗濯せざるを得なかった汚れ物が「バスタオル」、次点が「Tシャツ」、「フェイスタオル」類でした。
これら皆、洗いもすすぎも絞りも冗談のように辛かった。正直、これほどまでと思わなかった。驚きました。「ええー、怒りだなんて、大げさ!」と思われましたら、是非試してみてください。あまりの大変さに、これらのモノを洗うことの環境にかける負荷というものは、決して馬鹿にできないものだという「実感」を、必ず持っていただけるはずです。
3.少ない水で濯げる「無機洗濯」を取り入れてみる
上の分厚い洗濯物から、石けん成分をすすぎで落としきる労力といったら、とんでもないものでした。
「無機洗濯」とは耳慣れない言葉ですが、●重曹でお洗濯!―肌にも地球にも優しいランドリー/岩尾 明子(日本放送出版協会)でも提唱されている重曹(や、セスキ炭酸ソーダなど)を利用したお洗濯方法です。
泡立たず、たとえすすぎが不十分でも石けんのように臭いが残ることもありません。
機会があれば、ぜひ試してみて下さい。
【トイレ】
「小」を流すのにも6リットル・・・・・・2リットルペットボトル3本分も! 冷静に考えてみると、なんとなくもったいないですよね。 |
「何となく小では綺麗にならない気がして…」なら今すぐストップ。大と小では2リットルの水量差が生じています。在宅率の高い家庭ほどこの「2リットル」の積み重ねは大きいはず。ちなみに、一般家庭用の洋式便器の場合、「大=8リットル」「小=6リットル」が使用水量の目安なのだそうです。
5.「ブラシでこする」度に水を流すトイレ掃除を止めてみる
【洗面所】
洗面器でなくても、洗面ボウル自体を清潔にしておけるのなら、それでも! |
歯磨き粉の成分が口中に残るのがいやで、執拗に口をゆすぎ(つつ、水出しっぱなし)が癖になってしまっているなら、試しに「食塩」で磨いてみるようにしては。
予想以上にスッキリする上、コップ半量ほどの水でもさっぱりゆすげてしまいます。
7.「洗面器」というモノの存在を再考、「洗面」時にもれなく使ってみる
顔を洗うとき、洗面所のボウルに水を滝のように流しながら、ザブザブ顔を洗うのは確かに豪快な気分になるし、気持ちいいです。
でも、ここで「洗面器」を使ってみてはいかがでしょう。起き抜けの顔なら然程汚れていません。溜めた水だけでもすっきりゆすげるのでは。
【キッチン】
8.水量の多さにひきずられて「滝のように水流しっぱなしの食器濯ぎ」を止めてみる
まず洗剤で洗った後、溜めすすぎを試み、仕上げは「細く流す水」で…。まどろっこしい?
9.「泡切れのよさ」で食器洗い洗剤を再考してみる
ガイド個人はいろいろ試した結果、台所では敢えて「石けん」関係の使用は止めています。あまり水だけでは、スッキリと濯げないからです。むしろ、ほんの少量の合成洗剤のほうが泡切れよく洗いあがったりします。皆さんはいかが感じられていますか?
【浴室】
なみなみと張った湯・・・・・・を、もし我慢できるなら我慢してみて! この我慢頻度だけでも排水量は激減するハズ。 |
ただし、●All About[節約・やりくり]1月8000円も?!節水のカギはシャワーにありによれば、「シャワー15分の使用でおよそ浴槽1杯分にも相当します。」とのことなので、シャワーの濫用はやはり要注意。
コインシャワーの感覚で?「一人一回2分」を目安にすれば、4人家族で日に2回浴びても16分!!!
>>>次ページ>>>「方法その2 節水をうたう家電等に順次切り替える」