GOKIの嫌う環境作りのコツって?!
「三角コーナー」を使わない調理も、慣れれば簡単。 |
>>>GOKIにとっての住環境を悪化させる!
1.キッチンの整理・整頓をはかる
特に生ゴミの一時保管・処理方法に注目。オススメは「三角コーナー(生ゴミを放置しがち)」は撤廃することです。
生ゴミは調理の際、できるだけ水分を含ませないようにチラシ紙などに包んで処理、すかさずビニール袋に入れて口を縛り、GOKIの侵入をシャットアウトします。
次に乾物などを含めたストック食品の保管方法を、いいかげんにせず、必ず「密閉」するようにすることです。できなければ食べかけの食品は全部冷蔵庫に入れるようにしましょう。ドアが密閉してくれますので。
2.キッチンはGOKIの嫌いなペパーミントの香りのついたセスキ炭酸ソーダ液で拭きまくる
キッチンにつく汚れは、調理中に浮遊する油煙系の酸性汚れが主で、あとは垂れた食品によるもの、ホコリ、水栓付近の水垢など。
とくに油煙は冷蔵庫と壁の間や、食器棚と壁との隙間など、細かで掃除しづらい部分にまで入り込んでしまう厄介な汚れ。しかも、そういう「ほんのり暖かくて、暗くて、狭い」場所ほどGOKIは好む習性がありますので、ココゾとばかりに掃除する必要があります。
こういう箇所はとにかく「拭く」こと。手が入らないような長細い箇所には、高箒(ハタキやフローリングワイパーなどの柄でも)の先に、ペパーミントのエッセンシャルオイル(なければ、日本薬局方のハッカ油)を1~3%希釈させた、5%のセスキ炭酸ソーダ液に浸したウエスを括り、突っ込んでゴシゴシ拭きます。
ベタッとした黒いホコリがたくさん取れるはず。そこに黒い点々とした土のようなゴミが混じっていたら、それはGOKIの糞です。そこがGOKIの憩いの場だった証拠。そんな休憩所を提供してあげる所以はありませんので、清拭しまくってイッキに没収です!
ところで、GOKIには集合性といって、たくさんの仲間と暮らしたい欲求が強く、また単独で行動するよりも集合しているほうが、成長じたい早くなるといいます。なんだかちょっと思春期のヒトにも似通っているようで微笑ましく……ないですよね。裏返して言えば、「仲間から断絶させてしまえばまずは勝ち」ということですが、その仲間はいったいどこに隠れているのでしょう?
近年、住宅は密集化し、集合住宅も増えました。「お隣さん」との精神的な距離は増す一方のさつばつとした時代の癖に、物理的な距離は近づき続けています。
つまり、たとえあなたの家に1匹ふらりとさすらいのGOKIが現れ、即座に殺生するなり駆逐するなりしたところで、近所に大規模な『巣』がある限り、永久的な根絶は難しいと思われます。
『巣』は、多く食品を扱う店舗及び、その周辺の下水、地下、そして不潔な家屋(いわゆる『ゴミ屋敷』が周辺住民に嫌われる所以ですね)に営まれます。食中毒や腸炎の原因にもなるサルモネラ菌などの細菌は、GOKI間での水平汚染もなされているといわれますが、存外「GOKIが特定の感染症の媒介を行っている」という根拠となる情報はありません。
GOKIの悪影響は(その死骸や糞などが)アレルゲンとなっている点のほかは、見た目の「不潔イメージ」が主なのです。
たかがイメージ、されどイメージ。我が家のキッチンがそんな「不潔イメージ」の場所とならないように、ミントシャワーで吹き拭きしましょうね!
>>>GOKI情報、住まいの虫情報はこちら!
●All About[住まいを考える]シリーズ住まいと虫とのお付き合い
【参考文献】
●重曹生活のススメ/岩尾 明子(飛鳥新社)
●生活害虫の事典/佐藤 仁彦(朝倉書店)