ニオイは衛生に反比例する~不衛生な家ほどよくニオう~
「トイレ」「浴室」「台所」「玄関」「押入」+α
の、ニオイ5源泉。いずれにおいても、それぞれの場所でバクテリアやカビ(混同されがちですがまるで別の性質を持つ微生物です)がエサとなる有機物を分解する際に出る臭気がニオイ(悪臭)を発生させる主原因です。
「衛生的」かどうか、突きつけられる場所。 |
我が家に「悪臭」が漂っているということは、すなわち住まいのどこかが著しく不衛生な状況に置かれているということ。単純な「綺麗/汚い」の例には漏れるかもしれませんが、昨今問題視されているシックハウス症候群の原因となる化学物質の「悪臭」も、衛生的でない=不健康さを表出しているといえます。
こんな住まいはニオイに注意! ~マンション、ペット、高齢者~
また、衛生面の不備のみならず、その住まいがニオイやすいか否かをはかるバロメーターがあります。以下の15項目の質問に○×で答えてみてください。○が5つ以上ある場合は要注意! 気付いていないのは住人だけで、来客は誰しも玄関先で一瞬顔をしかめている……可能性が濃厚です。とりわけニオイやすい住まいの形態は、一にも二にも「マンション」だといわれます。その理由は、多くの「カビ」にまつわる注意点とかぶるので、注意が必要です。要は、機密性の高さと換気性の低さが、昨今の住まいに関わる問題の多くを内包しているということです。
カビについての情報は……
「こんな所にカビ生えるッ?!」(住まいを考える)
※リフォーム時のみならず、新築時に使え役立つ「犬と暮らす」住まいのコツが満載です。
また、高齢化が進む中、「高齢者住宅」における臭気にも注意する必要があります。特に独居老人の住まいで、住まいのメンテナンス(掃除など含め)が行き届かず、また建物自体の老朽化も進んでいるなどが原因で家の中にニオイ(悪臭)がたちこめているケースが多いそう。
「加齢臭」などという言葉が一時、注目されたりしていましたが、住まいの臭気の場合やはりダイレクトに「衛生面」に関わってしまうため、家族にお年寄りがいる場合は、若い家族ができるだけ気をつけて、文字通り「鼻を利かせる」必要があるかもしれません。
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