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カビ撃退!住まいのお手入れ大作戦!(2ページ目)

梅雨目前、今年も住まいの「カビ対策」を講じなければいけない時季になりました。住まいのどこに着眼すればOK? 注意点は何?

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

◆掃除機ダメ? 換気扇もダメ? …お掃除の「当たり前」がカビ培養手段に?!

さて、カビの「栄養」面の補給断絶のためには、当然のこと「お掃除」は欠かせません。しかし、梅雨時に限って言えば「当たり前」な掃除方法が裏目に出やすいので、ここにも注意が必要です。

・掃除機に注意!
お掃除といえば掃除機が大活躍。しかし梅雨時の掃除機利用には心配りが必要です。最近の掃除機には空気清浄機などのフィルターとしても使われている「ヘパフィルター」(1ミリの3/10000=0.3ミクロンの微細なものまで集塵する能力があるフィルター)がついていることが多く、2ミクロン程度のカビの胞子を取り除くことも可能ではありますが、古い掃除機を使っている場合はそうとも限りません。掃除機はカビの胞子を撒き散らしてしまう恐れがあります。掃除機利用の前に、明らかにカビが生えている箇所は固く絞った雑巾(できれば使い捨てられるボロ布)でよく拭いておきましょう。

・換気扇に注意!
掃除中に部屋の換気を良くするのは当然。しかし梅雨時(降雨時)は屋外の湿度が100%近くを指すことも珍しくありません。換気扇を回す「湿気を取るために」という心積もりの行為で、逆に部屋の中に湿気を呼び込んでしまいかねないのです。
漫然と換気扇を回して安心というわけには行きませんが、どうしても換気したいのであれば短時間、窓を開けて空気を入れ替え、その後、除湿機やエアコンのドライで湿度を下げるようにします。

・でもエアコン、除湿機、空気清浄機にも注意!
とはいえ、エアコン、除湿機、空気清浄機といった機器自体が「カビ培養手段」となってしまうこともあります。それぞれの「フィルター」はカビの胞子をキャッチすることができる以上、そのまま放置しておくことで、そこで繁殖を始めてしまいかねません。
梅雨時のフィルターの掃除や交換は、通常よりもまめに行いましょう。またエアコンは常に、内部を乾燥させておくよう、晴れた日には送風運転を欠かさないようにします。


◆万能「消毒用エタノール」を使い倒す!

できるだけ「胞子を撒き散らさない」方向で、掃除し、湿度のコントロールをしなければならないカビ対策。でも「拭き掃除をしたって、それで湿っぽくなったら意味がないじゃない?!」と思いますよね。
ここで使えるアイテムが「消毒用エタノール」。薬局で購入でき、あらゆるカビ対策のお掃除に汎用できるすぐれもの。万一、口に入っても洗剤のような毒性はないため、キッチンでも使えて安心です。ただし火がつきやすいので、火気にだけは十分注意してください。

・キッチン
意外とカビが多い冷蔵庫の中やパッキン部分の掃除にはティッシュやキッチンペーパーに染み込ませての拭き掃除が便利。水っぽくなりやすい蛇口周りや、洗い物籠周辺にもスプレーしておきます。

・押入れ・クローゼット・シューズボックス
水にエタノールを混ぜたもので拭き掃除をした後、スプレーしておくことでカビを防止します。拭き掃除自体にそのまま使っても。ただし、板の材質によっては脱色したり変色したりすることもあるので、使用する際には試し拭きを。拭いた後は揮発するのですぐ乾き、便利です。

・プラスチックの衣装ケース
衣更えの際に良く使われるプラスチックの衣装ケース。汚れていないようでも薄汚れていたりしがち。この内側をエタノールで拭き上げることでスッキリ使えます。中に入れる衣類は、きちんと乾いたものを。

・窓周り
梅雨時は冬と並んで結露の多いシーズンです。そして結露は即・カビの原因に。湿りやすい窓周りの掃除にエタノールを利用し、カビ胞子を減らしつつ結露の水分を取り除くことができます。カーテンの脱色が心配なければ、カーテンにスプレーしておくのも良いでしょう。



>>>もっと盲点の「重箱の隅をつつきたい!」あなたには…
住まいと梅雨・カビ対策(3)「こんな所にカビ生えるッ?!」(住まいを考える)
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