■分譲賃貸の見つけ方
『分譲賃貸』物件の数は、通常の賃貸物件に比べ、とても少ないです。なかなか部屋探しをしていても出くわさない=今まで知らなかった…、というのも、決して不思議ではありません。そこで『分譲賃貸』に狙いを定めて住まいたい場合は、それなりの探し方(見つけ方)が必要になってきます。
<住宅情報誌>
住宅情報誌の物件案内ページをさっと見ただけでは、そうそうどれが『分譲賃貸』なのか見分けることは困難です。とはいえたまに「特集」されていることもあるのでそんな時にはしっかりチェック! また、間取りがファミリータイプである場合や(2LDK~4LDKと広め)、設備に「オートロック」の記載がある場合には『分譲賃貸』であるケースが多いです。また設備では「浴室換気乾燥機」の有無を条件に出すと、比較的新しい分譲賃貸物件をスクリーニングすることができるそう(分譲賃貸物件に2度住んだ、読者の方より情報提供)。
また備考欄に(小さめですが)『分譲貸し』と表示されてもいます。目を皿のようにして探してみましょう。
<マンション業者経由>
大手のマンション業者では、購入者(オーナー)の家庭の事情等で賃貸に回さざるを得なくなった物件を、子会社などに賃貸管理させるケースがあります。
決して豊富に物件が揃っている……わけではない場合が多いことは多いのですが、「“○○不動産”の物件にゼヒ住んでみたい…。」などの要望がある場合など、直に問い合わせてみるのは、より新しい情報を得るための良策と言えるでしょう。
<通りすがりに>
賃貸専用マンションか、分譲マンションかというのは、少し目が慣れてくると結構見分けられてしまったりするもの。散歩の途中や、通勤途上にあるマンションで、気になる物件があった場合など、マンションの名前から分譲業者を調べて、<マンション業者経由>と同様の方法で「賃貸に出したい部屋はないか?」とダメモトで問い合わせてみるのも一手です。案外「渡りに船」的に話が進むことがあります。
>>>『リロケーション(転勤者)物件』が穴!!!
聞き慣れない言葉ですが、『分譲賃貸』で見逃せないのが『リロケーション(転勤者)物件』と呼ばれるジャンルです。これは、転勤などの事情で期間を定め、一時的に賃貸に出したいという貸主側の条件がある物件のこと。2年とか、3年とか5年とか契約期間は様々ですが、住まい手の自由を束縛する分、家賃が通常の『分譲賃貸』と比べて数割(ケースによりますが)安く設定されている場合が多いのです。これは、状況さえ見合えば買い、ではなく「借り」(?!)です!
たとえば新婚時から、3年先を目安に頭金を貯めて一戸建ての購入を目指している……なんていうご夫婦には、「3年間」の期限のついた『リロケーション(転勤者)物件』は、ばっちりピッタリ。『リロケーション(転勤者)物件』は、特別にそれを得意とした不動産業者さんもいますので、
<不動産業者さんにあたる>
のも勿論、希望に合った『分譲賃貸』を見つけ出す効果的な方法のひとつであると言えますね。この場合の不動産会社さんは、社名や広告に「リロケーション」を掲げていることが多いのでぜひチェックしてみましょう。チャレンジあるのみ!
さてさて。ハニワラさんも、素敵な新居を見つけることができるでしょうか?
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