ピエール・エルメのマカロンの作り方(3ページ目)

フルーツのタルトやミルフィユが並ぶスイーツパーティ

ピエール・エルメ・パリのスイーツを好きなだけ食べられるパーティでは、お菓子に合うシャンパンやワインもふるまわれるというゴージャスさ！

そんなエルメ氏の作り出す至福のスイーツを堪能しに、全国からファンが集まる「THE FETISH PARTY」。こちらでは、マカロンのほかにもフルーツのタルトやチョコレート、ミルフィユや焼き菓子など、数多くのスイーツがズラリと並びます。

「創作意欲がわくので、いつも参加しています」というお菓子づくりに意欲的な人や、「味だけではなく、アートセンスもあるお菓子を学びに来ました」というスイーツ偏差値の高い人たちも納得のエルメ氏のお菓子。この日は来日のタイミングと合ったため、ピエール・エルメ氏ご本人も参加していました。

「職人はいつも好奇心を持っていないとね。みなさんの質問は私の刺激にもなるんですよ」とニッコリするピエール・エルメ氏の笑顔に調子に乗って、私も質問してみたんです。「こんなにおいしいマカロンが小さいのは残念です。イベント以外でも、どら焼きサイズで食べたいのですが、つくる予定はないのでしょうか？」と。すると、“どら焼き”がピンとこなかったのか、繊細なバランスを無視した私の意見にガッカリしたのか、「はははは。フランスに行って食べておいでー」と優しくスルー。嗚呼。……日本で大きなマカロンに常時かじりつける日は遠そうです（涙）。

ピエール・エルメ氏の新作のテーマは「カシスとスミレ」

「エルメのお菓子のファンです」と、新幹線に乗って到着したスイーツ男子も発見！

今回、発表された新作のマカロンは“アンヴィ”といって、カシスとスミレを組み合わせた、香り高い優雅な味わいのもの。新鮮なおいしさに、たくさん並んだと思ったマカロンがあっという間になくなってしまうほど！ ピエール・エルメ氏によれば、カシスとスミレの相性のよさに気づいたのは数年前だそう。おいしいものや美しいものに出会うたびに、インスピレーションを受けているのでしょうね。こうしている今も、世界のどこかで素材への好奇心を高めている巨匠の姿を思うと、ひとつのマカロンにこめられた愛（って言ったら大げさ？）を感じませんか？

私たちも、たまには思いっきり贅沢をしておいしいスイーツを食べることで、豊かな感性を持つピエール・エルメ氏の心意気に触れてみるのもいいかもしれませんね。

【イベント情報】
ピエール・エルメ・パリ
「THE FETISH PARTY」
会場の場所:ピエール・エルメ・パリ 青山
港区神宮前5-51-8ラ・ポルト青山1・2F
参加費:8,400円（約2時間）
※パーティやスイーツの内容、参加費は、テーマによって異なる可能性があります。次回の開催予定は8月下旬ですが、上記のH.Pまたはコチラから、詳しい内容や日時、申し込み方法などを確認してください。
※新作マカロンは、6月27日からピエール・エルメ・パリの各店頭でお求めになれます。