茶道教室の選び方

茶道教室の選び方

「お茶をはじめてみようかな」と思ったときに、多くの人が迷ってしまうのが“教室選び”でしょう。もともと茶道は流派も多く、自分にピッタリの教室を探すときにあれこれ迷ってしまうのは当然のこと。今回は、失敗しない茶道教室の選び方についての目安となるポイントなどをご紹介しましょう!
   

茶道教室の失敗しない選び方のコツ

失敗しない教室選びのコツは、自分の目で見て確かめること。そして、もうひとつは経験者に話を聞くことです

失敗しない教室選びのコツは、自分の目で見て確かめること。そして、もうひとつは経験者に話を聞くことです

茶道教室は、ホームページを持っているところもあれば、教室の入り口に小さな看板があるだけのところもあって、規模もさまざま。どちらにしても、初心者がいきなり門戸をたたくにはハードルが高そうなイメージってありますよね?

教室選びについてのアドバイスを茶道経験者にきくと、ほぼ100パーセントの確率で返ってくる返事は「先生との相性が大切」というもの。たしかに、習い事の多くは「こんなふうになれたらいいな」と先生に憧れて尊敬することで上達していきます。ただ問題なのは、「相性のいい先生とは、どうやって巡り会えばいいの?」という点。近くに経験者がいなければ詳しい情報をキャッチすることもままなりません。

では、どうしたらたくさんある茶道教室のなかから自分に合ったところを選ぶことができるのでしょうか?

失敗しない茶道教室選びのコツ――それは、異なるタイプの教室を最低2ヵ所、見学に行ってみることです。タイプが似ている教室や、1ヵ所しか見学をしなければ比較はできません。「ちょっと面倒かも……」と思っても、そこはあえてトライしましょう。

茶道は、結婚や転職、配偶者の転勤などライフスタイルが変わっても、長く続けられる習い事だからこそ、教室選びに慎重に吟味して損はありません! 一度、自分が師事する流派を決めたら、その後も基本的には変更はしない、ということも覚えておきたい茶道のしきたりのひとつです。
 

茶道教室選びをするときの3つのポイント

見学に行く教室をセレクトする基準は、「目的」「習い方」「費用」の3種類。そこに「立地条件」が加わります。手当たり次第、教室を見学に行くのではなく、はじめにある程度ターゲットをしぼっておくと検討しやすくなるのでおすすめ! それぞれのポイントを参考にしながら、自分の希望に近い教室へ見学に行ってみましょう。

■「目的」を基準に選ぶ場合
・アナタはどちらのタイプ?
「とにかく、お茶の世界に触れてみたい!」
OR
「将来、指導する立場になりたい!」

とりあえず、お茶の世界に触れてみたいのか、ゆくゆくはお茶の先生としてひとりだちを考えているのか、茶道を習う目的がハッキリしていると、教室の趣向や先生の教え方をスムーズに比較することができます。

お稽古のペースはどうか、自分の目指すコースがあるか、ほかの生徒さんたちはどのように資格を取っているか、先生の指導は細かくて厳しいorゆったりしているか、などが教室選びの目安になります。

■「習い方」を基準に選ぶ場合
・アナタはどちらのタイプ?
「仲間と一緒に楽しく習いたい!」
OR
「マンツーマンでみっちり習いたい!」

複数の生徒さんたちと一緒に教わるのか、個人指導により集中的に教わるのか、希望のスタイルがあればそれを優先させるのもアリ。前者は、道具や資格のことなどを生徒同士でちょっとした情報交換をしやすく、後者は、先生とパーソナルな関係を築きやすくなるなど、それぞれにメリットがあります。

また、「ベテランの人たちと一緒のおけいこだと気後れしてしまう……」という茶道ビギナーにとって、初心者向けのコースを設けているのは心強い味方。自分がどんな環境でおけいこをしたいかが教室選びの目安になるでしょう。

■「費用」を基準に選ぶ場合
・アナタはどちらのタイプ?
「1ヵ月でいくら、で支払いたい!」
OR
「1回いくら、で支払いたい!」

毎月の費用は、月謝制で支払うのが茶道教室のスタンダードでしたが、最近では「全何回でいくら」というようにコースによって価格設定がしてあるタイプや、チケット制など1回ごとに受講料を支払うタイプのおけいこも増えてきています。また、月謝制の場合、仮にお休みをしても1回分の受講料が返金されるわけではないところがほとんど。お仕事が忙しい人や時間の読めない生活パターンの人は、チケット制を導入している教室や、未受講分のおけいこを翌月に繰り越せるような、振り替え制度のある教室を選ぶと経済的でしょう。
 

茶道教室の費用相場はどのくらい?

レベルに応じて教わる内容が異なる茶道では、まずは「許状」をいただいてから、おけいこを受けることになります

レベルに応じて教わる内容が異なる茶道では、まずは「許状」をいただいてから、おけいこを受けることになります

1ヵ月にかかる平均的な費用の目安は、おけいこ2~3回として5000円~1万円。もちろん教室によっても異なりますが、入会金やテキスト代などが別途必要になるケースもあります。

また、茶道のおけいこは流派やレベルごとに「ここまで習ってOK!」という、おけいこ内容に関するお約束事があり、各段階ごとに“許状”が必要になります。この許状を申請するためには申請料がかかります。申請料は数千円~数万円と、レベルが上がっていくにしたがって高くなっていくのが一般的。教室や先生よっても異なるため、定価はないものの手間賃として“謝礼”がプラスされるところもあります。

そのほか、お中元やお歳暮などを先生へのご挨拶が慣例となっている教室もあるので、そのあたりについては実際に通っている生徒さんにさりげなく聞いてみてもいいでしょう。
 

その他、よくある茶道教室Q&A

このほかにも教室選びのことについて、よく寄せられる質問についてお答えします。

Q.「流派」で教室を選びたいけど、たくさんありすぎて迷ってしまう……
A.いろいろな流派を見てから決めたいなら、カルチャーセンターに行くのもおすすめです
流派で迷って教室選びに悩んだときは、いろいろな流派の講座を持つカルチャーセンターに行ってみるのも手。先生の教え方やクラスの雰囲気などを比較しやすいし、各流派の特徴もわかります。初心者向けのコースを受講からはじまって、修了後、個人的な教室へ通うという方法もあるでしょう。

Q.ホームページがない教室は、どうやって探せばいいの?
A.各流派の本部に問い合わせをしてみましょう
「お目当ての教室にはホームページがないみたい」「通いやすい教室を探したいけれど、詳しい情報がわからない」などという場合、習いたい流派が決まっていれば、その流派の本部に問い合わせて希望の教室や先生の情報を紹介してもらうこともできます。

Q.おけいこは、着物を着なければダメ?
A.洋服で通える教室を探せばOK!
自分で着物を着られない人でも茶道教室には通えます。また、お仕事帰りに通いたい人には、普段のおけいこを洋服で受けられる教室を選ぶようにすると、「事前に準備の時間がかからず、すぐにおけいこを受けることができて便利」と評判です。

Q.教室を見学するときや体験レッスンに必要なものは?
A.白いソックスを用意するのがマナーでしょう
今まで歩いてきたときについた足の汚れを払う意味で、おけいこの場に上がるときは白いソックスを履くのが基本のマナーです。教室によってはレンタルも可能。ちなみに、指輪やネックレスなど茶器を傷めるアクセサリーも事前にはずしておくのがお約束です。


長く続けられる茶道のおけいこだからこそ、自分に合った教室選びが大切。比べてみたり、経験者のアドバイスを聞いたりしながら通いやすい教室をみつけて、素敵な先生と出会ってください!

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