茶道でお茶碗を回す理由、それは尊敬と敬意、そして「謙遜」の心

茶道でお茶碗を回す理由を知っていますか?

茶道でお茶碗を回す理由を知っていますか?

茶道の経験がない方でも、茶道でお茶を飲むときに“お茶碗を左に2回半まわしていただく”という作法はご存知かと思います。一方で、なぜわざわざお茶碗を2回半もまわすのか? という理由まで知っている人は少ないのではないでしょうか。

実は、あの作法は「謙遜」の意味を表しているのです。

まず、お抹茶を点ててお客様にお茶碗を運ぶ際には、相手から見てお茶碗が一番美しく見えるように正面へ向けてます。これはお客様に対する尊敬・敬意の意味に加えて、見た目の美しさも楽しんでほしいという思いが込められています。
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まず、お客様にとって一番美しく華やかに見えるようになります。

そしてお客様側は、その思いに応えるように「謙遜」として、自分の側に正面を向けたままお抹茶をいただくのではなく、お茶碗を左に2回半まわすことで相手側に正面が向くようにするのです。

ですから、なかには“左に2回半まわす”ことにとらわれず、お茶碗をよく見ながら、相手に正面が向くように配慮をする方もいらっしゃいます。
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このように自分側ではなく相手側に一番美しく華やかな正面を見せます。

 

作法でコミュニケーションがとれる茶道の魅力

相手から敬意を払われたら、自分は謙遜をする。このように、作法でもコミュニケーションがとれることも茶道の魅力です。

特に、茶道のお茶会という空間は、お客様をもてなす側と、もてなされる側が一緒にそのお茶会を作り上げるような意識があるもの。お互いを思いやり、尊敬し合い、そしてお茶会という1度しかないその空間を大切にする、その茶の湯の心がまさに作法にも宿っているわけです。

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