ホテル/ホテル関連情報

ホテル経験値にみる男女の格差(2ページ目)

姉さん女房カップルが増えてきた昨今、女性優位の男女関係が目立つ。ホテルにおいても同じ。日頃から使い慣れている女性と男性では経験が違う!今回は経験値の低い男性でも気後れしないホテル活用をご紹介。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

インターコンチネンタルを舞台にシミュレーションを

グラスに贈り物をそえるなんて演出も効果的!?
舞台は竹芝、ウォーターフロントで最高の夜景が楽しめる「ホテルインターコンチネンタル東京ベイ」の3階にあるダイニングバー「C4U」。ここではスタイリッシュでリーズナブルな料理が楽しめる。客層はミックスマーケットで、結構年配のお客さんもいれば若いカップル客もいる。入り口にはスタンディングスタイルのバーコーナーがあるので、ここで簡単に呑むというのもあり!なのだが、こういうハイスツールが似合う女性というのは案外と少ない。

話題の映画『Sex and the City』に登場するPR会社社長のサマンサ・ジョーンズみたいなタイプが絶対お奨めのコーナー。当然、連れ合いは若いハンサムな男性で、ウオツカなぞを何杯もお代わりするシーンが目に浮かぶ。

店内奥にはベンチシート席もあり、ここは完全なラヴァーズシート。否が上でも身体が密着してしまう。夜空に浮かぶレインボーブリッジが粋な演出をしてくれる絶好のロケーション。

さて、ダイニングバーだけにアメリカンキュイジーヌを中心にしたメニューがカップリングの距離を広げるか、狭めるかのポイントに。こういう場合のオーダーは迅速で、且つお洒落なリクエストが肝心。ガイドにはこういう場合のセオリーがあって、「サラダ+スープ+メインディッシュ」を二人でシェアするというパターン。スープは秋のNYの定番、クラムチャウダー、メインは久しぶりにプライムリブをミデアムレアで200グラム。このパターンに温野菜を加えたりすれば十分なポーション。デザート好きにはチョコレートパフェで最後の仕上げというイメージ。

これで終わりじゃない。ここからが大切なストーリー。舞台はホテル。これが街場のレストランなら「バイバイ」となるが、ホテルが舞台ならさらなるイメージを広げてみたい。サマンサ・ジョーンズだったら間違いなく“ホテル泊まり”になるだろう。

翌日、カーテンの隙間から木漏れ日が入る。ベランダに裸足で出てみる。かすかな潮風の匂い。体中から力が蘇えってくる。早目にコンチネンタルスタイルの朝食をルームサービスしてもらう。熱いシャワーで再びスイッチを入れ直す。

秋の一日、新しいリフレッシュした自分がそこにいることに気付くはず。「KDK」の低い諸君、一見難易度が高そうに見えるバーをあえてのホテルの入り口にしてみてはいかがか?
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