インターコンチネンタルを舞台にシミュレーションを
グラスに贈り物をそえるなんて演出も効果的!? |
話題の映画『Sex and the City』に登場するPR会社社長のサマンサ・ジョーンズみたいなタイプが絶対お奨めのコーナー。当然、連れ合いは若いハンサムな男性で、ウオツカなぞを何杯もお代わりするシーンが目に浮かぶ。
店内奥にはベンチシート席もあり、ここは完全なラヴァーズシート。否が上でも身体が密着してしまう。夜空に浮かぶレインボーブリッジが粋な演出をしてくれる絶好のロケーション。
さて、ダイニングバーだけにアメリカンキュイジーヌを中心にしたメニューがカップリングの距離を広げるか、狭めるかのポイントに。こういう場合のオーダーは迅速で、且つお洒落なリクエストが肝心。ガイドにはこういう場合のセオリーがあって、「サラダ+スープ+メインディッシュ」を二人でシェアするというパターン。スープは秋のNYの定番、クラムチャウダー、メインは久しぶりにプライムリブをミデアムレアで200グラム。このパターンに温野菜を加えたりすれば十分なポーション。デザート好きにはチョコレートパフェで最後の仕上げというイメージ。
これで終わりじゃない。ここからが大切なストーリー。舞台はホテル。これが街場のレストランなら「バイバイ」となるが、ホテルが舞台ならさらなるイメージを広げてみたい。サマンサ・ジョーンズだったら間違いなく“ホテル泊まり”になるだろう。
翌日、カーテンの隙間から木漏れ日が入る。ベランダに裸足で出てみる。かすかな潮風の匂い。体中から力が蘇えってくる。早目にコンチネンタルスタイルの朝食をルームサービスしてもらう。熱いシャワーで再びスイッチを入れ直す。
秋の一日、新しいリフレッシュした自分がそこにいることに気付くはず。「KDK」の低い諸君、一見難易度が高そうに見えるバーをあえてのホテルの入り口にしてみてはいかがか?