女心と秋のホテル

女性が男性を誘う心理学、そう、ほんの一昔前だったら「女が男を誘うなんて!」だったのが、最近は逆パターンも珍しくないという。この一つの理由に挙げられるのが年上の恋人、つまりは“姉さん女房”型ということ。キャリアウーマンなる言葉が流行語になったのは随分と前の話であるが、上司が歳上の女性という状況が増えてきているのは間違いない。

ホテルのラウンジやバーなどでは頻繁にこのパターンが見られる。テーブルが近かったりすると二人の会話まで聞こえてくるので、実に興味深い。

「引っ越すんだったら、やっぱり青山か白金よね。でもね、経済的なことを考えるとそうもいかないし。だったら東横線沿線、最低でもこの条件は譲れないわね」
「そうは言っても……。何処に住んでも“住めば都”って言うじゃない。あまり見栄を張っても長い眼でみれば……。」

不毛な会話ですね。これじゃ先が知れている。でも、案外と本人達は楽しんでいるかも知れない。

ホテル・旅行経験値の男女格差

普段の食事のシーンでも女性優位がささやかれる昨今
これと同じような話が昔あったことを思い出した。“成田離婚”。いかんせん、女性群は逞しい。そして貪欲でもある。結婚するまでに海外旅行なんかも何回かは経験済み。ハワイ、グアム、韓国、バリ島などは結構なリピーターもいる。それに反して男性の方は海外旅行未経験派が結構多くて、つまりは経験の差はどうしょうもないぐらいの溝を作ってしまう。かくてハネムーンの玄関口の成田空港で既に門前払いの扱いとなるというストーリー。

同様のことがホテルでもある。女性群は結構外資系高級ホテルなんかのラウンジをデートに利用したりしているのだが、男性群といえばお決まりの居酒屋止まり。ホテルの薀蓄は大人と子供の差ほどある。この差はなかなか縮むことがない。女性にとってホテルは晴れの舞台でもあり、最高のお洒落を楽しみスポットなのに対して、例外はあるにしても男性群の「ホテル学」はまだまだ浅識と言わざるを得ない。

特にレストランの使い方、利用の仕方にはもっとサポートが必要かもしれない。パソコンで幾ら情報を得ても、ホテルの現場では殆ど役に立たないことの方が多い。そう、ホテルの現場では「KDK」(勘・度胸・経験)の方がやはり有力なようで、これにちょっとしたエスプリが加われば鬼に金棒。

とはいえ、「KDK」のない方のために次のページでホテルのレストランバーのシミュレーションをしてみよう。