テラスレストランの人気メニュー、ナシゴレン
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ちょっぴり辛めのシーフードピラフ ”ナシゴレン” 2730円 |
さて、「テラスレストラン」のメニューを幾つか紹介してみたい。昼の利用では3回に2回はオーダーするのが「ナシゴレン」。料理を解説するのは難しいが、このナシゴレンは簡単。ピラフをアジア風に味付けして最後に目玉焼きをトッピングしたもの。具材は魚介類など多彩で、大きな海老煎が2枚アクセントに添えられている。薬味の福神漬けやらラッキョ漬けを気分でチョイスして、ひたすらガッツク。旨い(美味しいという表現よりも旨いという感じ)。
プレートのご飯が半分くらいまでになったらケチャップとタバスコでちょっと味を濃い目にアレンジしてみる。そうすると、また異なる味付けのナシゴレンが楽しめる。こういう場合のドリンクはアイスティーが定番。この場合はミルクでもレモンでも問題なし。
定番料理に見る、オークラのスタンダードなサービス
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ジューシーに焼き上げたハンバーグステーキ”オークラクラシック” 2625円 |
さらにもう一品、これも定番の和風ハンバーグステーキ。ホテルオークラ東京では別館のコーヒーショップ「カメリア」でもハンバーグステーキをメニュー化しているが、レシピが異なるため、まったく違ったメニューになっている。
ガイドの好みは断然「テラスレストラン」で、見た目は普通のハンバーグステーキなんだが、この味が秀逸。食材のクオリティーが素晴らしいし(付け合せの温野菜も実に美味しい)、やはり伝統の味なのか調理人の腕なんだと思う。こういう普通の料理を美味しく提供できることが実はとても大切なことだと思う。最近、ガイドが考えるスタンダードなサービス、という視点。
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定番メニューの味を保つことにホテルオークラ東京の一流たる所以が伺える |
このスタンダードのサービスという視点に立つと、やはりホテルオークラ東京というホテルの凄さ、素晴らしさが理解できる。もちろん、外資系ホテルには外資系の良さがあるが、一方で日本を代表するホテルのこういうスタンダードサービスの素晴らしさにも目を向けたい。
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本当の職人に靴を磨いて貰うというのは一流ホテルならではの贅沢 |
さらに同ホテルの話題を追加で。この「テラスレストラン」のある1階アーケード街の一画にシューシャイン(靴磨き)がある。この主は井上源太郎さん、日本を代表するシューシャイン。通称は“源さん”。かつてヒルトン東京で名声を博したその技術は天才の域との評判。今はホテルオークラ東京に移って、さらにその技術は磨き抜かれている。顧客には有名人も多く、訪日する海外アーティストや政治家なども、都内のどこのホテルに泊まっていても源さんのところには必ず顔を見せるというエピソードがある。
どうですか……何か特別な日は、ピカピカに磨き抜かれた靴を履いて出掛けてみては!
<DATA>
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ホテルオークラ東京
- 所在地:東京都港区虎ノ門2-10-4
- TEL:03-3582-0111
■テラスレストラン
- 所在地:ホテルオークラ東京本館1F
- TEL:03-3505-6072
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