究極のプチヴァカンスの主役は“シエスタタイム”
どの部屋からも眼下に広がる東京の素晴らしい眺望を楽しめる |
プチヴァカンスを一層質の高い内容にするためには3つのポイントが考えられる。まず一番目はプライベート空間をいかに確保するか。ホテルであれば当然ながら客室がフォーカスされる。宿泊パックのバリエーションも多い「パークデラックスルーム」は面積が55?とまさに理想的なスペースで、リビングもバスルームも眺望も、まさにプチヴァカンスには最も相応しいステージと言えるだろう。
ガイドが、海外ホテルの滞在でのライフスタイルとしてパターン化しているのが、午後のシエスタ(午睡)。取材で海外に長く出ていると、段々と蓄積疲労がダメージになっていく。取材対象はモンテカルロやリビエラ、ハワイにカリブ海と、まさにリフレッシュには最高の舞台なのだが、取材する側にはリフレッシュをしている暇がない(とは言っても、欧米のホテルジャーナリスは優雅なもので、大人数のクルーで余裕のスケジュールを組んでいるのか、朝からシャンパン片手にノンビリと日焼けを楽しんでいる光景を何度も体験ている。日本と欧米の違いは、実はこんなところに一番あるのではないか、という恨み節!)。
そうした殺人的なスケジュールと時差、食事など数多くのハンディを幾らかでも和ましてくれるのがシエスタタイム。夜に酒を飲むため、どうしても睡眠不足がちになる。そうしたなかで昼食(グラスワインやビールなどアルコールを少々飲むのがベスト)のあと、ほんの僅か1時間でもベッドで眠るとレム状態(深い眠り)になる。これこそホテルヴァカンスの醍醐味。上質のベッド、快適な空調と静けさ、大好きなCDをBGMに桃源郷へと誘われる……。
そして目覚めには熱いシャワー、普段よりヒーリング効果のあるフレグランスをつけて、「ピークラウンジ」でのアフタヌーンティーを楽しんだり、ライブラリーで物思いに耽るといった過ごし方が素敵だ。フレッシュエアーに触れたかったらパークハイアット東京から歩いていける新宿中央公園にでも散歩に出掛けたい。もっとヒーリングを楽しみたいなら神宮の森も近い。軽いジョギングでシャーマンの世界まで……。
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