母乳を子供に届けるお手伝いもします
ガイド:
お客様からはいろいろなご相談やご依頼があるかと思いますが、いままでで一番びっくりした依頼などはありますか?
ロバートさん:
そうですね… 「自分の母乳を子供に届けたい」というのがありました。ある時、お子様が生まれたばかりの母親の方が宿泊されました。仕事の都合で生まれたばかりのお子様を残してきたが、仕事で滞在が長引いてしまったのだそうです。そこでリクエストされたのが「自分の母乳を子供に届けたい」というものでした。母乳を瓶に入れてもらい、ドライアイスを詰めてお子様にお送りしました。
桃井さん:
あるお客様が姉妹都市の調印書を受け取りに来られていたのですが、レセプションパーティに出かけている間になくされてしまったそうです。そこで私に「(自分では頼みづらいので)その姉妹都市の市長にもう一度調印書を書いて欲しい」と頼んでくれないか、という依頼がありました。そこで役所に電話をして事情を説明したのですが、たまたま古くから親交のあった方々だったので、何とか書いていただけました。
ガイド:
皆さんは常にサービスをする立場であり、またそれが喜びであると思うのですが、たまにはサービスを受ける側になりたいと思うことはありませんか?
ロバートさん:
実は私の妻もコンシェルジュなんですよ。ですので、そういったサービスは妻から受けています(笑)。
桃井さん:
うーん、特に何かをして欲しいというのはありませんね。出かける度に感動するサービスに出会っていると思っています。でももしかしたら悪いことはすぐに忘れているだけかもしれませんね(笑)。
ただ、コンシュルジュのようなお仕事をするために大切なことは、やはり普段の生活の中で、どんな小さなことでも、いいと思ったら口に出すなどして、感動したりすることではないかと思います。感動ということがどういうことかわかっていないと、相手を感動させることもできないと思います。
さまざまなリクエストに応えることが仕事であり、喜び。 |
次のページではこれからのホテル選びについて考えてみます。