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EVOLTAをデジタルカメラで使ってみた(2ページ目)

松下電器が新たに発売した単三電池であるEVOLTAをデジタルカメラで使うと、どれほどの耐久度を見せるのだろうか。なにはともあれ実地でテストしてみた。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

比較対照はあの金パナを

比較対照として用いたのは同じパナソニックのアルカリ電池。そう、いわゆる金パナだ。

レギュレーションは以下の通り。
PowerShot A530に2GBのサンディスク ExtremeIIIを挿入し、連続撮影モードに設定してシャッターを押し続ける。その際にフラッシュを常に焚き、かつ液晶ディスプレイは常時点灯したまま。
それ以外の設定は初期のまま。撮影を終えたらデジカメでSDカードをフォーマットして、そのままカウントを続行する。


まずは金パナ。こちらもリニューアルされている。
QV-10時代にその実力を天下に知らしめた、いわば古豪だ。

黒/緑/金のなじみ深い外装からリニューアルされた。

これはきっちり400枚撮影したところで、フラッシュのチャージができなくなって撮影不可能となった。

それではEVOLTAを試してみよう。
当初は1枚につき1.2秒ほどの撮影間隔で快調だったが、300枚を過ぎたあたりからフラッシュのチャージに時間がかかるようになった。
さらに400枚前後で5秒以上、500枚に達する頃には10秒近くかかるようになってしまった。

800枚を過ぎたあたりでようやくバッテリーコーションが出る。しかし、ここからが長くなる。フラッシュのチャージに20秒近くかかるのだが、バッテリー切れにはならないのだ。
けっきょく1040枚撮影したところで電池切れとなり、強制終了となった。しかし、そこからスイッチを入れ直したところ、普通に使えてしまったのである。
金パナの2.5倍以上という、かなりの粘り腰があることが分かった。

乾電池駆動のデジタルカメラにとって、かなりありがたい存在になるだろう。
筆者としては環境のことも鑑みてeneloopをイチオシにしている。それでも電池切れを起こしてしまったとき、コンビニに行って補充するのであれば2本で370円のEVOLTAを使う。
EVOLTAは公称で10年保存できるのだから常用するのはeneloop、カバンの奥底にEVOLTAというような使い方もいいかもしれない。

高性能な電池の選択肢が拡がったことはモバイラーにとってありがたい事実といえるだろう。
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