ファインダーの見やすさと倍率は?
ファインダー視野率(用語解説)はK200Dのみが約96%、他の4機種はどれも約95%となっている。▲すべての機種でファインダー視野率は95%前後。 |
どれもほぼ同じ視野率であるといってしまっていいだろう。
この95%前後の視野率は中級機でも変わらないので、ステップアップした場合にも同じように撮影することができる。
ただし、ライブビューに対応した2機種(Kiss X2/E-420)でライブビュー撮影をする場合、どちらも液晶ディスプレイでの視野率は約100%となる。
また、もうひとつのファインダーの大きな指標となるファインダー倍率(用語解説)は下記のようになっている。
下側の35mm換算の数字が、基準を統一した倍率となる。ファインダー倍率の数字を、レンズを35mm換算にする場合の数字で割ったものだ。
E-420/D60を除いた3機種はほぼ横並びとなる。
数値ばかりを並べていてもしかたがないので、実際に使ってみた印象をざくっと書いてみるとしよう。
あくまでも筆者の主観であるが、参考にはなるだろう。
Kiss X2がもっとも見やすい。明るくすっきりとしたファインダーだ。
ファインダーに使用する部材を先代のKiss DIGITAL X(レビュー)のそれとは大きく変えてきたのではないだろうかと思われる。
今回、使用した5機種の中ではダントツといっていい見やすさだ。
▲EOS Kiss X2のファインダーはもっとも見やすかった。 |
ついでD60とE-420がほぼ同じ見やすさ。特にE-420はE-410(レビュー)と比較してもだいぶ見やすいという印象だった。
この2機種は数値上は小さなファインダーとなっているが、単純にファインダー倍率=見やすさではないということにもなるだろう。
ついでα200、K200Dとファインダーの見やすさに順序をつけたい。
特にK200Dはファインダー自体もなのだが内部のデータ表示が暗く、晴天下ではデータが読みにくいことが多々あった。
また、E-420のみ画角が3:4となっており、2:3の他機種と比較したときに異質なイメージがあった。
第2のファインダーとも呼べるライブビュー機能
ライブビューに対応しているのはKissX2とE-420の2機種。ただし、KissX2のそれはメニューから「ライブビュー機能設定」を「する」に設定し、かつオートフォーカスを使用するにはカスタムメニューでAFモードを設定する必要がある(初期設定はMFになっている)。
▲E-420のライブビューではシャッター半押しが使える。 |
ライブビューでのオートフォーカスはKissX2のほうがやや速い。ただし、シャッター半押しでピント合わせのできるE-420のほうが撮影しやすいように感じた。
どちらもα350(レビュー)のライブビューのようにサクサクとした使い勝手ではないことは明記しておいたほうがいいだろう。
顔認識に関してはE-420が顔認識AF/AEを搭載している。KissX2も顔検知機能は持っているのだが、顔認識AFはできない。ただし、顔が逆光となっているときに補正するといった機能は持っている。
また、E-420はライブビュー中にOKボタンで7倍/10倍、KissX2は5倍/10倍に被写体を拡大できる。
▲Kiss X2のライブビューで5倍表示させたところ。 |
どちらのライブビューも静物が被写体であれば、しっかりと使い物になるといった印象だ。
さて、もうひとつエントリークラスとして気になる手ぶれ補正機構についてもチェックしてみよう。
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