焦点距離から見えてくるコンセプトの違い
さて、大きさ的にはほぼ同一、値段も大差なく、すべて手ぶれ補正機構を備えているこれら1200万画素のデジタルカメラである。しかし、詳細に見ていくとそれぞれコンセプトの違いが透けて見えてくる。
まずはレンズを見てみるとしよう。
35ミリ換算の焦点距離を比べてみると、なかなか面白い事実が見えてくる。
▲EX-Z1200のワイド端、望遠端。 |
▲DMC-FX100のワイド端、望遠端。 |
▲DSC-W200のワイド端、望遠端。 |
といったわけで、それぞれがどのような傾向があるのかわかっていただけたのではないだろうか。
特に室内ではDMC-FX100が撮りやすいという感触があった。逆に屋外でズームを効かせて撮影するときには食い足りないというのが実感。
逆にEX-Z1200は少なくともテスト中に室内で撮りにくいというまでのことはなかったが、パーティなど横に広がっているものを撮影する場合はまた別だろう。望遠側では「意外と寄れるな」というのが感触。DSC-W200ではまさにその中間。
数字ではわずかな違いとなるが、感覚的にはかなり違いがあるはずだ。
ユーザー個々の使用用途によっても求められるレンズは異なってくる。
屋内用途が多ければ広角に強いものを――というようになりがちだが、たとえば展示会などの展示物を撮影する場合は望遠に強いほうが好まれる。
そのあたりの使用用途をよく考えて参考にしていただきたい。
次ページではマクロと手ぶれ補正機構をチェックしてみよう。
(Page3へ)