実にそつのないデジタルカメラ
顔認識、広角ズームレンズ搭載以外のスペックは実にいまどきのコンパクトスタイルのデジタルカメラといったところ。光学式手ぶれ補正機構を搭載し、CCDは1/2.5型の710万画素。液晶ディスプレイは20.7万画素の2.5型となっている。
唯一、CIPA準拠でバッテリーライフが270枚となっているがこれもIXY 800ISから見ると10%以上撮影可能枚数が増えている。
DIGIC IIIを含めた全体の省電力性能が上がっているということだろう。
▲バッテリーサイズは変わっていないが、撮影可能枚数は増している。 |
ただ、液晶ディスプレイにまつわる難点として、なぜかスミアが出やすいという傾向がある。実写画像に夕日の写真があるが、液晶ディスプレイ上ではものの見事にスミアが生じていた。
どうやら点光源を撮影する際に、液晶ディスプレイ上にスミアが出やすいようだ。
まあ、少し撮りづらくなるだけで実際の画像には破綻はないので、さほどの問題ではないのだが。
▲実際の画像は見ての通り、問題ないのだが……。 |
正直なところ、このほかにはさほど弱点が見あたらない。あるいは、このていどのことを弱点として挙げるしかないというべきか。
本文では大きく扱わなかったが画素数を減らしての疑似光学ズームなども搭載している。
つっこみどころが少なすぎる、ライター泣かせのデジタルカメラといえるだろう。
それはつまり、初心者にとって難なく買ってきてすぐに使えるということでもあるわけなのだが。
(IXY DIGITAL 900 IS 実写画像&スペック)