シーンセレクトを使ってみよう
弥生 「というわけでこのページでは2点ほど実例を見ていただきましょう」博士 「まずは定番。『花を撮影する』じゃな」
弥生 「えーっと、上のほうが明るくて鮮やかになってるような?」
博士 「そうじゃな。下はプログラムモードでマクロ撮影しただけのもの。上がシーンセレクトで『花を撮影する』にしたものじゃ」
弥生 「自動的にマクロ撮影になるんですか?」
博士 「前回も話したように、花を撮影するときにはマクロモードが中心になるからの。マクロモードにしなくても、シーンセレクトを設定するだけでマクロになってくれるのはありがたいところじゃな」
弥生 「セットし忘れとかありますもんね」
博士 「それに加えて、彩度がアップするような設定になっている。花がより鮮やかに写せるというわけじゃ」
博士 「もうひとつ、『緑を撮影する』というのもいってみよう」
弥生 「……しかし、見事なまでに手入れをしていないウィローモスですね」
博士 「誰がそんなところを見ろと……」
弥生 「上の画像のほうが緑が深いように見えますけど、これもシーンセレクトでの撮影ですか?」
博士 「うむ、花の場合と違って、彩度だけではなく緑が強調され、シャープネスがややかかるようになっている」
弥生 「これだったら手入れをしていないウィローモスでもきれいに写せるわけですね」
博士 「……まあ、そういうことじゃな」
設定ができればシーンセレクトなんていらない?
弥生 「あ、博士。さっきからひとつ気になっているんですけども……」博士 「なにかね?」
弥生 「別にシーンセレクトにしなくても、デジタルカメラのメニューから全部設定していけばいいんじゃないでしょうか」
博士 「まあ、できないことはないな」
弥生 「じゃあ、あまりシーンセレクトの意味ってないような……」
博士 「ほほう、つまりさっきの『緑を鮮やかに撮る』であれば、シャープネスを強めに、緑を強調させて、彩度を上げるという操作をすべてやってから撮影に入るわけかな?」
弥生 「あ……」
博士 「こういった面倒な設定を一発でやってくれるからこそ、シーンセレクトの意味があるというわけじゃな」
弥生 「なるほど、便利なものですねぇ。」
博士 「とまあ、便利なシーンセレクト機能なんじゃが」
弥生 「あ、やっぱりいつものがありますか?」
博士 「うむ、いつものように注意点があるんじゃな」
(ページ3へ)