光学ファインダーとは?
光学ファインダーとは撮影の際に範囲を決めたり、ピントを合わせるために使用するパーツ。かつては単純に『ファインダー』と呼ばれていたが、電子ビューファインダー(EVF)が普及してきたため、特にデジタルカメラにおいては光学ファインダーと呼ばれるようになっている。
▲IXY DIGITAL 800 ISの光学ファインダー。 |
デジタルカメラでは液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを見ながら撮影するため、光学ファインダーが省かれている機種も多く、および高級コンパクトでなければ搭載されていないことが多い。
光学ファインダーの長所と短所
光学ファインダーの問題として、視野率とパララックスが挙げられる。光学ファインダーは実際に撮影されるよりも、やや狭い範囲でしか被写体が投射されていないことが多い。特にコンパクトスタイルのデジタルカメラでは視野率が80%台のものも存在し、被写体を画面いっぱいに撮影したつもりでもかなり余白が残ってしまうということが多い。
液晶ディスプレイやEVFの視野率はその性質上、ほぼ100%である。
また、パララックスとは「視差」のこと。光学ファインダーとレンズは別の場所についていることが多く、実際の画像と光学ファインダーから見えている光景に誤差が生まれてきてしまうのである。
特に被写体が近くなればなるほどその乖離は激しくなってしまい、マクロ撮影などでは光学式ファインダーに収めていても、実際の画像では被写体が半分も撮影できていないということもありえる。
その一方で液晶ディスプレイは炎天下では見づらくなる、EVFには追随性が悪いといった弱点があるため、光学ファインダーが搭載されているものを好んで使用するユーザーも少なくない。
また、デジタル一眼レフでは視野率は95%~100%となっており、レンズとファインダーが同一の光学系であるためにパララックスは存在しない。